今度こそ!
今度こそ、とアスランを
黒魔術の名に掛けてくっつけてみせますっっ!!
一度目、二度目は失敗しましたが・・・
三度目の正直!という言葉も
ありますしねっっ!
ディアッカじゃあ・・・
やはり役不足でしたが・・・
イザークのほうを
今回は試して見ますかv
【その頃のイザークさん】
ゾクッ
背筋が凍るような感覚を
覚えた。
「・・・いやな予感がする。」
はい、イザークさん。
大正解☆
愛しい君と+B
「あっすら〜んっ!」
とぅっ!
は、アスランの背中から
飛びかかる。
戦時中にも関わらず、
歳若き者が多い、この艦には
ほのぼのとした雰囲気が流れていた。
「ぅわっ!・・・驚かさないでくれよ。」
アスランは、柔らかな青髪を
揺らしながら、体を反転させ、
にっこりと微笑む。
「あは。ごめんね?」
すとんっ・・・
は、アスランの肩から
腕を放すと、
アスランにつられて
も笑った。
お互いの気持ちは未だ
伝えていない。
だが、このオーラの中に
不本意に入った者は
皆、混んだ電車の中で
隣にバカップルに座られたような
なんとも切なく、超迷惑な感覚に陥る。
つまり、この艦内では
『アスランとは公認カップル』
・・・なのだ。
・・・・・・・・・・が。
そんな曖昧な関係を認めない
少年達(正確には少年だが。)がこの艦内にはいた。
通称・デバガメ隊!!!
「ふっふっふっ〜♪今度の
作戦は完璧ですよぉ〜〜〜っ」
上機嫌で笑う緑髪の少年、
二コル・アマルフィ。
「「・・・・・・・・・」」
そして、その後ろで
否応なく巻き込まれるであろう
二人の少年、イザーク&ディアッカ。
二人とも、顔を青くさせたり、
白くさせたりしている。
さぁ!今回の作戦は
どんなものなのか!成功するのか!
さぁて?どうなることやら?
とかとか、タイトルコールなんてしちゃったりv
えへv by二コル
((えへvじゃねぇええええええええ!!!))
・・・と心の中でイザークとディアッカが
こっそり罵倒したのは、もちろんオフレコでv
「・・・・・・・・・・・・・・」
「ん?・・・・ありゃぁ?イジャーク?」
は、休憩中に話しかけてきた
イザークに間抜けな声を返す。
それに、イザークは
(俺はそんなふざけた名前ではない!)
・・と怒鳴りたかったが、
とあるお方から出されている
毒電波に脅されて、押し黙った。
「イザークが私に話しかけてくるなんて
珍しいね?どうしたの?」
休憩中、はいつもアスランか
二コル(白バージョン)と話しているため、
イザークにはノータッチ
なのだ。
というか、イザークの癇癪が
めんどいだけなのだが。
現に、今も隣にアスランがいる。
今はきょとんと、アスランはイザークを
見ているだけだが、
少し眉が曲がって見えるのは
気のせいではないだろう。
「いや・・・あの・・・な?」
「うん?」
言いにくそうに口を
もごもごさせているイザークに
カナデはきょとんとし、
二コルは、もちろん飛ばしている。
(何をぼさっとしているんです?
さっさとしてくださいよ。まさかそこまで
無能ではないですよね?
ーーーーーーてか、言わなかったら
どうなるか解ってるんですかね。)
(・・・・・・・・・・・っっ)
イザークの顔はどんどん
青ざめていく。
肌の色が白い為、
まるで、今の彼は死人のようだ。
「ちょ・・・っ・・大丈夫!?
顔真っ青だよ!?」
これには、さすがのも
心配になり、イザークに手を伸ばす。
それに、目が光った。
もちろん、二コルの。
「ぐ・・っ・・・ぁ・・・っっ」
イザークは見えない力(二コルの念力)に
よって
イザークの体は勝手に動き、
の手を掴んだ。
「「「!?」」」
イザーク・・アスランの
三人はその事実に、目を丸くする。
―――もちろん、イザークの色黒友達は
すでに逃げている。
(さぁ!!早く!!あの言葉を!!!)
(に、二コルッッ!?お前がやったんだなっ!?
・・・っか、これはテレパシーかっっ!?)
(細かい事は気にしないでくださいっっ!!
さぁ!早く!命は大切でしょう!?)
(何故そういう話題になる!?)
(・・・・聞きわけのない子は嫌いですよ?)
「・・・・・・っっ」
その時の、二コルのオーラに
逆らえるものなどいようか?
いや!いないっっ!!!
イザークは、もはや
腹を括るしかなかった。
「・・・・・・・・」
ぎゅっ・・・
イザークは握っていたの
手に力を入れる。
それに、不意には
頬を染めた。
イザークは何だかんだ言って
カッコいい・・・というか美麗だ。
そんな彼に、突如切なげな表情で、
さらりと銀色の髪を靡かせられてみろ!!
しかも、手を握られて。
これに、どきりとしない女の子は居ないだろう。
しかし、その事実に、
アスランのちょっと曲がった
眉は、最大限に曲がった。
「い・・イザー・・・ク?」
「俺は・・が好きだ。」
「「!?」」
その、イザークのセリフに、
アスランとは目を見開く。
あのアスランでさえ、
口をあんぐりとさせている。
「・・・・・付き合っているヤツがいないんなら・・・
俺と付き合わないか?」
どこまでも、冷静に。
どこまでも、情熱的に。
どこまでも、かっこよく。
・・・真剣にそう言い放った。
「「・・・・・・・・・・っっ」」
は、顔を真っ赤にして、
何とも言いがたい顔をする。
アスランは・・・・・・・
緑の瞳をまるで赤のように燃やしている。
もし、ここに居たのがディアッカなら
一目散に逃げているだろう。
しかし、イザークには
逆に高揚感となった。
いま、誰が見ようとも
イザークがアスランよりも優位に立っている。
その事実がイザークをさらに
やる気にさせた。
「・・・・悪いが、、俺は待てない。
今すぐ返事がほしい。」
「え!?」
そのイザークのセリフに
は瞳を揺らす。
いつものイザークなら
「いつでもいい」と逃げそうなのに・・・。
「・・・・本気な・・の・・・?」
「・・・・あぁ。もちろんだ。」
「・・・わ・・・私は・・・・っ」
あまりに強い水晶の視線に
さすがのも顔を俯かせる。
どうしよう・・・
どうすればいい?
いや、私はアスランが好きだよ!?
大好きさ!愛してる!!
だけど・・だけどだけどっっ!!!
い、今のイザークは
なんだか有無を言わさない力がある。
でも、私は・・・・・・・・・
「ぁ・・・イザーク・・・あの・・・ね?
私は・・・・・」
「待ってくれ!!」
イザークとに視線が集中
していたのが、突如現れた声の主に
移る。
もちろん、それはアスランだ。
「・・・・アスラン?」
は、驚いたように
瞳を見開く。
しかし、それとは対照的に、
二コルは勝ち誇ったような
顔をしていた。
それもそのはず、ここまでの
展開は、二コルのシナリオどおりなのだから。
「お・・俺・・・・俺は・・・・・」
(行け!!言うんです!!アスラン!!!)
「お、俺も・・・・・・・・・・・・・・・・」
”ピンポンパンポン♪
に不備が出ました。パイロット
・は、至急、第二エリア、整備室まで出頭せよ。
繰り返します・・・・・・・・・”
が、無常にも突如流れ出した
艦内放送に、一同ぽかーんとする。
そして・・・・
「あ・・・私、行かなきゃ!!」
と、まるで助かった!!
と言うようにはほっとした顔をしている。
先程の緊張感は、なんとも
居づらいものだったのだ。
「それから・・イザーク、
悪いけど、イザークの事そういう風に
みたこと・・ないんだ。」
それだけ、イザークに向かって
言うと、さっさと踵を返し、部屋を後にした。
「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」
その背中をまだ再起不能な
三人衆はただ、見送る事しかできなかった。
そして・・・・その日の夜・・・
の通称デバガメ隊の反省会では・・・・・・・・・。
ガンガンガンッ
鈍く響き渡る
壁を殴る音に、
イザークとディアッカは
自分の部屋であるにも関わらず
震え上がっている。
「どうしてですかねぇ〜・・・
毎度、毎度いいトコまで行くと
艦内放送・・・・・・」
((ぐ・・偶然だと思いマス))
「一度、放送したヤツを
呪っとくべきですかねぇ〜ッ」
((い・・・いえ!放送した人には
罪はないかと思われマス!!上司命令デス!))
「そうですよね・・・要は邪魔さえ入らなければ・・・
くっくっくっくっ・・・次こそは・・・逃がしませんよぉ〜・・・」
((逃がすって何!?))
もはや、主旨が変わってきているように
しか思えないイザークとディアッカだった。
でも、言えないの。
怖いから。
まだまだ続くであろう、
二コル様のお節介に、哀れな子羊は
またもや巻き込まれる事でしょう。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
・・・・無駄に長い。
・・・・無駄に意味がない。
すみませんすみません!!!!!
折角、のり様がリクエストしてくださったのに!!
”愛しい君と”・・・実は、初めて書いた
アス夢シリーズだったりするのですけどもっ!!
いや!それはどうでもいいですね!!
ですが、私自身、初心に帰って、
いわゆる、”まだあまり捏造されていないアスラン”
を書いたというか・・・
とりあえず!楽しかったです!!
こんな機会を与えてくださった
のり様に感謝感激です!!
少しでも、楽しんでいただければ
幸いでございます。
とりあえず、わざわざのリクエスト
本当にありがとうございました!!
お暇な時には、是非また
こんなへっぽこサイトですが、いらしてくださいね!
2006/09/30 惶月 奏(おうづきかなで)