ターンタタターン ターンタタターン・・・・・

         教会のオルガンの音が、教会内に響き渡る。


         それと同時に、扉が開く。



         白い絨毯の先にいるのは、私の王子様。


         しかし・・・・・・・確かに、第一印象は『王子様』だったけど・・・


         『私』のがつくとは思わなんだ・・・・。













               ビター・オア・スイート?#31














         バージンロードを目の前にして、

         もう、
既に泣いている、お父さん。


         
(はえーよ!)




         と、血も涙もない、娘は思うわけで。

         しかも、歩き出そうとしない父に、
         娘は、見えないように小突く。(うわ)

         
私は、早くアスランの元に行きたいのよ!!

         ・・・・といわんばかりに。(父親談)


         「・・・・こんなことになるなら・・・婚約者など
         つけるんじゃなかった・・・・・」

         とにしか聞こえない声で、くどくど言う
         父に、


         「・・・・自分がつけたくせに。」

         反撃しないなどじゃない。

         しかし、今回ばかりは
         負けじと父は反論する。


         「それは・・・あまりにお前がじゃじゃ馬だったから・・・少しは、 
         大人しくなるかと・・・・。それに、まさか一ヶ月そこらで結婚するとは
         おもわないだろっっ!?」

         「・・・・・・・・・・・・はぁ・・・」

        
         は、溜息をはくしかできなかった。


         確かに・・・・


         と、は父の言葉で一ヶ月前のことを思い出す。


         あの時は、破棄してやるんだっっ!!
 
         ・・・・・って、感じで乗り込んだもんなぁ・・・。

         そして、アスランと話し合って、一ヶ月頑張って
         破棄しようって・・・・。


         ・・・・まさかその先に結婚式が待っているとは
         思わなかったなぁ・・・・。


         いや、確かに、アスランを見て
         破棄するのは勿体無いかも・・・とは思っていたけど。


         ・・・かなりのスピード婚だよね。


         まさか、恋愛に対して、そこまで執着してなかった
         私がねぇ・・・



         と、そこまで別世界にトリップしていた
         人の視線ではっと気づく。

         見回すと、お客さんたち、それから、神父様。

         が、どうすればいいか解らないらしく。

         あたふたしている。


         そりゃあ・・・いつまでたっても歩き出さないんだから
         そうよね・・・・。


         ふと、アスランを見ると、
         不安そうな顔でこっちを見ている。


         (あぁ・・・どうせ、あの馬鹿は
『俺との結婚が嫌になったんじゃないか!?
         さすがに、待合室での行動はやりすぎだったか!?』
・・・とか
         思って不安がってるんだろうなぁ・・・・)


         と、そんな場合じゃないのに、アスランを冷静に
         分析する

         そんなアスランには(仕方ないなぁ・・・)とばかりに
         にこっと笑って、


         ずっと泣きっぱなしな
親父を引きずり、
         バージンロードを歩いていく。


         それに、サイドに座っていた、来賓達は
         どよめくが、

         両家の親は、(やっぱりな)
         という顔をしていた。

         しかし、後に、『ザラ様と様の結婚式はいかがでした?』
         と聞かれたら・・・

         口ごもった後、「素敵でしたよ。・・・えぇ・・とても。」

         と答えるしかないのだ。

         ビバ☆権力。






         勝ち誇った笑顔で、父を引きずるに、
         アスランは、暖かく微笑んでいる。       


         そして、そんなアスランににっとは笑う。





         そんな風にして、
         過ごしていけたらいいなぁ・・・と思う。


         まぁ?
         私は日々アスランをからかいながら生きて
         いけたら、それで満足なんですけど(笑)


         ・・・・・・いや、この頃アスランも黒くなりつつあるからなぁ・・・・・。



         まぁ、とりあえずっ!

         甘く、時に苦く。



         だけど、

         きっと、それでも、私は幸せだと笑える。
         
         


 



         そして、やはり、アスランには悪いですが・・・・

         最終的に人生の勝負には
         私が勝つと思われます。(笑)







         ・・・・・・・・・とか、アスランが聞いたら
         卒倒しそうな事を考えているでした。
















      
終*ビター・オア・スイート?



                                                ←アス夢トップ     



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                      私は、話を締めることが苦手だと
                      ・・・・というか下手な事が判明(今更)

                      一応、これで終わりです!!

                      やっと、終わった!!!

                      しかし・・・なんか・・・なんだかなぁ・・って
                      感じです。


                      いつか納得の出来る終わり方がしたい・・。

                      そして、かなりの駄文で終わってしまって
                      今までお付き合いいただいた人々には
                      申し訳ないです・・・・。


                      優しい感想待っています・・・・。(催促じゃないですよ?)


                         
                          2005.1.28.  惶月 奏(おうづきかなで)