桜吹雪、春嵐。
そんな言葉があるように、
今回、私にも
ががーーーんと
ストームが襲ってきてくれちゃいましたよっ
ブロッサム。(仮)X−4
さんさんと、太陽が降り注ぐ。
緑がさやさやと風に揺らされて。
太陽は一面の綺麗な蒼だ。
なんて、爽やかな朝なんだろう。
が。私は恐ろしく、気分が低迷していた。
教室に入りたくない。
私は、ドアの前で、悶々と悩む。
もちろん、原因は『昨日のコト』だ。
あのあと、アスランを思いっきり突き飛ばして、
ダッシュして逃げましたよっっ!!
後ろから、アスランの声が
聴こえたけど、
・・・・止まれなかった。
キーンコーンカーンコーン・・・・
始業を告げるチャイムが
鳴り出す。
これ以上、ここに居る事は
出来ない。
私は、意を決して
ドアを開ける。
そして・・やっぱり、私の隣の
席には、アスランがいて・・・・
目をあわせられなかった。
授業中、休み時間・・・・・
アスランは、私のほうへと
視線を投げかけていたが
それを受け入れる事はできなかった。
怖かった。
気を許してしまえば、
アスランに溺れそうで。
アスランが本気だと一度認めれば、
私はなし崩しに、彼を好きになる気がして。
そして・・そうなった後、
裏切られるのが怖かった。
そして、四時間目の終りのチャイムが
鳴り、私は弁当を鞄から出す。
机から立ち上がったのは
よかったが、
なんだか・・・・
いつものようにダッシュする気には
ならなかった。
だって・・・行き先は、
ジュール前会長のトコで・・・
・・・・よく解らない・・・
罪悪感というか・・・。
って何よソレ!?
べ・・・別にアスランと私は
なんでもないんだよ!!
そうだよ!
いや、もういい!!
行こう!!
あの記憶は闇に捧げよう!!
と、私は決意し、
お弁当を握り締めるが・・・・
がしっっ
「!?」
アスランが私の腕を
掴む。
「行くなよ。」
アスランは座ったまま、
強い視線で言ってくる。
「あいつの所になんて行くな。」
そのまっすぐな視線には
どきっとした。
「・・・・・・・・・・・・・・・・ぁ。」
この人は・・私にどうしろと
言うのだろう?
そんな端整な顔で
そんなセリフ言われて・・・
正常で言われる人は
いませんっっ!!!
「ア・・・スラン・・・」
私は、『離すように』という
ニュアンスで、彼を見ずに言ってみるが・・・
彼は、それを汲み取れなかったのか、
あえて、避けたのか。
・・・私の腕を離さなかった。
「昨日の事・・・・の気持ちを考えずに
あんな事したのは・・悪かったって思ってる。」
「・・・・・・・・」
「だけど、謝らない。」
きっぱりと言い放った
アスランには、私は目を見開く。
「諦める気は・・・ないから。」
「・・・・・・・何で・・・・・」
「・・・・何度も言ってるだろ。
・・・・好きだからだ。」
「!」
その真剣すぎる瞳と、
真剣すぎる声音に
私は、思わず頬を染めるが・・・
「し・・・・・っ」
「し?」
「信用できるかぁああああああ!!!!!」
とダッシュして逃亡いたしました。
知るか!
知るか!
知るか!
私は、口々にそう呟きながら
廊下を全力疾走で駆け抜ける。
あんなこと言われたって・・・っ
言われたって・・・・!
どうすればいいのかなんて
解らないよ!!
バンッ!!
力いっぱいドアを開けると、
びくっとしているイザーク前会長がいて。
「・・・・な・・なにかあったのか?」
少しびびり気味に
聞いてくる。
そんなに変な顔してたのかな。
私は自分の頬に
手をあてて、落ち着かせる。
「・・・・・何もない・・・ですよ。」
「・・・・・・・・・・・・・そうか。」
イザーク前会長も深くはつっこんでこなかった。
きっと、私の心情を察してくれたのだろう。
まぁ、素直なお人なだけに
訝しげな顔はしていたが。
「・・・今日は・・来ないかと思った。」
ぼそりと呟かれた
言葉に、私はふっと笑う。
「会長がそんなに私と
食べたいなんて知りませんでしたv
感激ですvv」
「な・・・っ違う!!!勝手な事をいうなっ!!」
しかし、そういった彼の顔は、
物凄く赤く、それが図星であることを
認めていた。
「会長って・・・嘘がつけないでしょう?
態度に出ますね。恐ろしいほど。」
「・・・・・・・・・・っっ!!!ほっとけ!!!」
「あははは〜」
「それよりっっ!!」
「はい?」
「いらないおまけまでついてきてるぞ!!」
とイザークはびしっと
出口の方を指差す。
私が、不思議そうに
振り返ると・・・・
そこには、アスランがいた。
「ひぃ・・・っ!な・・・なんでっ!?」
目を白黒させる私に、
少し不機嫌な王子様は仁王立ちになって言う。
「・・これからは俺もここで食べる。」
「「はぁ!?」」
しれっと言い放ったアスランの言葉に、
イザークとは同時に声をあげる。
しかし、アスランは、さっさと座り、
弁当を広げ、食べだす。
「「・・・・・・・・」」
それを見て絶句する二人。
にいたっては・・・
これから巻き込まれそうな
ハードなスケジュールにめまいがした。
とりあえず・・・・・・
アスランの食べているものが
私のお弁当だという所からつっこもうか。
ブロッサムX_END
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終りました〜・・・・!!!
シリーズなのに4つにわたってて・・・。(汗
私の技量のなさを反映していますねー・・・。
ま、無事に終われたので良しとします♪
(中身うんぬん差し置きまして<笑)
2006/09/09
更新日 2006/06/29