桜咲く。

春です。


暖かくて、わくわくする季節です。



しかし、

私には、春でなく、

怒涛の冬が訪れました。


その名もアスラン・ザラという。













ム。(仮)U



















、一緒に学食行こう。」



満面の笑みで近づいてくる
美少年、アスラン・ザラ。


なんの関わりもなかったのに、
昨日の出来事を境にへばりついてきます。

本気でやめて欲しいです。


・・・・確かに、昨日までは、
かっこいい彼に少しもときめかなかった・・・

といえば、嘘になるでしょう。

ですが、
こんなタラシは大嫌いです。


彼はあいも変わらず、にこにこ
微笑み続けています。

はっきり言って、
今ではそれほど胡散くらいものはありません。

ですから、私は、
そりゃあ、満面の笑みで返します。





「ごめんなさい?お生憎、
私はお弁当なんですv生徒会長v」

「へぇ?笑顔で嫌味言えるなんて
成長したじゃないか?昨日に比べて。」


いや、テメェほどじゃねぇけど?

と、首を絞めてやりたかった・・・!!


が!
周りの視線が痛い中、
そんな事できません・・!!


周りの認識は・・・

アスラン・ザラは
真面目で、女の子となんて
必要最低限しゃべらない。

さらに、男相手でも
そこま親しい人は居ない。


というク-ルぶりでありまして!!


・・・なのに、なんなんでしょうね?
これは。

私の考査によりますと、

十中十、こいつは
猫被っている
ものと思われます!



「そうか、感激だな。
恋人になって一日目で
君の愛妻弁当が食べれるなんてv」

このセリフには、
さすがの私もぴしっと笑顔が引き攣る。

駄目。

駄目よ!!!

ここで、怒鳴ったらこいつの
思う壺だわ!!!



「嫌だ、生徒会長様?
何か記憶障害
がありましたの?


「いや?いたって正常だが?
お陰で
入学以来首席だし?」



くっそぉおおおお!!
自慢かぁ!!!この野郎!!!


「まぁ、そうなんですの?
では、私はこれで。」

これ以上付き合ってられるかぁ!!!

というようには笑顔で
弁当と共に、逃げようとするが・・・・・


、大事なものを忘れてるぞ?」


「え?」

背中から聴こえる嫌に
真面目な声に思わず振り返る


すると、にやりと笑って、


「俺v」

と自分を指差した。


誰・・・!?


ねぇ・・・誰ですか!?

この人!!!


鳥肌が立ちそうな
自分を必死に押さえ、

引き攣りそうになる顔
必死で抑える。


「・・・・申し訳ありませんが、私の
所有物の中に、
そんなものございませんの。
あった所で、
即効で捨てますわ?


よし!!!

よく言った自分!!!


私は、笑顔で言った自分を最大限に
褒めてやった。


・・・・・が。
相手が悪すぎた。



って、照れ屋なんだな。
鳥肌立つほど我慢して
嘘なんて
つかなくてもいいんだぞ?



ぎゅっvv


そして、あろうことか
そいつは
公衆の面前で私を
抱き締めやがりました。



・・・・・・・・・?

・・・・・・・・・!!!

ひぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!



この時ほど、思考回路が遅くなった
ことはございません。



哀れな少女。


「自分で、哀れって言うなよ。」


と横からアスランの
イラナイつっこみが入りますが、

んなもん知らない。



この、醜悪なアスラン・ザラが
(玩具としての)私に飽きるまで
私の平和は訪れないのでしょうか・・・・。

よよよっ・・・・



可哀相な私に向かって、

今日も散りゆく桜は私に向かって暖かな
声援を送ってくれるのです・・・。














つづく。(嘘です。)






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まさかまさかの第二弾。

悪乗りしすぎてます。




     2006/08/15