桜吹雪、春嵐。
そんな言葉があるように、
今回、私にも
ががーーーんと
ストームが襲ってきてくれちゃいましたよっ
ブロッサム。(仮)X−3
ガンッ!!
アスランは、生徒会室まで行くと、
勢い良く、私を中に放り投げた。
「ちょっ・・うわぁっ」
後一歩のところでこけそうだったが、
何とか乗り切った。
ったく・・・・
何なのよ!!
しかし、アスランは、
説明もなしに、生徒会室のドアを閉め、
カチッと鍵をしめた。
いやいやいやいやいや!!
待って!
鍵はかけなくて
いんじゃないかなっ!?
「・・・アスラン・・・?」
黙りこんだアスランに、
私は少し、声をやさしめに聞いてみる。
すると、振り返って、
私を睨みつけた。
えぇ!?
アスランさん・・・っっ
意味わかんないよっっ!!
っていうか!
アスランのこんな顔はじめてみたよ!?
余裕ナッシング!!
みたいな。
ってふざけてる場合じゃない!
「何で・・・俺には・・・
全然、心を開いてくれないくせに・・・・ッ」
「は?」
アスランからやっと出てきた
言葉に、私は間の抜けた声を出す。
・・・・・・・・・・・・・・・今、なんていった?
「俺には冷たいくせに、
なんであの癇癪モチには笑いかけるんだ!?」
ひぃいいいいっ!!!
前会長の事
癇癪モチだって言っちゃったよ!!
この人!!
「聞いてるのかっ!?」
少し呆けている
私に、アスランは叫ぶ。
ってか、アスランって
余裕が無いと、本当に普通なんだ。
普通って言うか、
なんというか・・・
ただ、みんなが思っている
王子様なんかじゃない事は確かだ。
しかしここまで横暴に言われても
やっぱり、腹は立つ。
「・・・・・・・・・関係ないと思うんだけど。」
私が言った言葉に
アスランは、碧眼を見開いた。
そして、次の瞬間、
翠の瞳を燃やしたように細めた。
怖い・・・っ
わ・・私はただ・・・っ
ちょ・・ちょっとした反抗心で・・・・っ
「関係ない?本気で言っているのか。」
怖い・・・
マジでっっっ!!!
というか、一歩一歩
近づかないでっ!!!
ドン
げ。後ずさって馬鹿でかい会議机
に腰をぶつけてしまった。
っつか逃げ場がないっっ!!
アスランは私を机と挟んで
机の上に手を置く。
ほ・・ほんとうに・・・動けないんだけど。
しかも、息がかかるほど近い。
これは・・・ちょぉ〜っと
やばいんじゃないかな?
「あ・・・アスラン?
悪ふざけが・・す・・過ぎると思うんだけど・・・?」
い・・・幾ら遊びでも、
これはザラの名前に傷がつきまっせ?
「・・・いつまでも本気にしない
が悪い。」
冷たい言葉が
頭上から降ってくると同時に、
一瞬、体が浮き、世界が反転した。
ふと、我を取り戻すと、
背中には、冷たいでかい机。
視界は、アスランの端整の顔と・・・
天井・・・て・・天井?
こ・・・これは・・いわゆる・・・っ
押し倒し!?どすこいっっ!!
・・・・・・なんてふざけてる場合じゃないちゅーねん!!
「関係・・・あればいんだよな?」
のぉおおおおおおおおおおお!!!
ちがうのぉおおおお!!!
ごめ゙ん゙な゙ざーーーーい゙っ!!!
綺麗に微笑まないで!!
怖いから!!!
「いや!そういう問題じゃないかと!!
てか・・たた・・・頼むからどいてください!!」
バンッ!!
と、アスランの胸を押すが、
生憎、全くびくっとしない。
「嫌だ。」
それだけ、ひとつ言うと、
アスランは私の首筋に
唇をおしつけてきた。
「!?」
それには、さすがの私も
ぎょっとする。
「や・・ねぇっ・・な・・何やってるの!?
こ・・ここ学校だよっ!?」
いや、そういう問題じゃない。
と、自分でつっこんだが、
頭が混乱しててソレだけ言えただけでも
偉いと思う。
「誰も入ってきやしない。」
てめぇ!!生徒会長だろうが!!
・・・とつっこみたかったが、
今はそんな場合でもない。
彼の行為は、
止まることなく、続いている。
やばいぞ・・・。
これは非常にやばい。
というか、なにが目的なのか解らないが、こんな事をする
アスランに、無性に腹が立った。
「っ・・・わ・・私はそこまで軽くないのっっ!!
あ・・・・遊びでこんな事するから、あんたが大嫌いなのよ!!!」
それだけ叫ぶと、
アスランは一瞬びくっと体を揺らした。
「遊びなんかじゃないっっ!!」
「!?」
「遊びなんかじゃ・・・・・ッ」
頭の横で握られる拳が
横目に見えて、どきっとした。
力を入れすぎているのか、
白くなっている。
そして微かに震えていた。
「・・・・!」
そんな彼の様子に
は息を呑む
「・・・・・まさか・・・
本当に・・・私が・・好きなの?」
「だからそう言っているだろう。」
やっと、そのセリフがでてきたに
はぁー・・っと、アスランは
呆れたように言う。
「だって・・・」
「そんなに信じられない?」
そのセリフに、は
静かに頷く。
それに、アスランは眉を
顰めるが・・・・
「信じろよ。絶対に後悔はさせない。」
「・・・・・・・・」
「誓う。」
アスランは、強い視線で、
強い言葉で言ってくるが・・・・・
「・・・・言葉は・・・・”ことば”
でしか・・ないから・・・。」
そのセリフに、アスランは
一瞬、悲しそうに顔を歪めた。
「・・じゃあ、どうすればいいんだ?どうしたら信用
してくれるんだ?言葉も・・・行動も駄目。」
まるで、私を責める様に、
口を滑らせる。
「・・・・」
「・・・どうすれば、君は
信じてくれる?」
「アス・・・・・・・・・」
突然、目の前がアスラン一面に
なって・・・・・・・・
彼の唇は温かくて、柔らかかった――――。
つづく。(これは本当。)
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ぎゃーーーーーーーーーっっ
恥ずかしいっっっ!!!!
自分で書いたものほど
恥ずかしいものはありません!!!
ぎゃぁーーーーーーーーーっっ!!
2006/09/01
更新日2007/06/13 惶月 奏(おうづきかなで)