いつも、嫌がらせをしちゃうのは大好きだからvvvv
あれもこれも愛情の裏返しなのよvvv
だから今日も笑っていてねvvvvv
愛しい君と、
「アスラァアアンッ!!!!!!」
今日もヴィサリウス内に少女の叫び声が響く。
その少女に呼ばれた少年、アスランは顔を引きつらせながら後ろを振り向く。
その瞬間アスランの瞳にピコピコハンマーが映る。
「・ダイナマイトボンバーっ☆」
ピコっ☆
の訳の分からないセリフと共に何とも間抜けな音が響く。
ピコピコハンマーは見事にアスランの頭へと命中した。
(おおっと今日もいい感じな音がしたわねっ♪♪
さっすがアスランの頭!!!!(え))
「・・・・・」
アスランは頭に当たったピコピコハンマーをどけながら、
呆れた視線をに向ける。
「おはよう!!!アスランッ!!!今日もかっこいいねっ!!!!!!」
そんなアスランの視線など物ともせず、はあっけらかんと言う。
「・・・・・・・・おはよう・・・朝から元気だな・・・・・」
「あ〜あ、またに捕まっちゃってるよ・・・」
「ふん、ごときも引き離せないのかっ!だらしないっ!!」
と後ろからディアッカとイザークの声がする。
「アスラン、あの人たちの悪口なんて気にしちゃだめだからね?」
「「「・・・・・・・・」」」
誰のせいだよ・・・・とアスランは思わずにはいられない。
そんなアスランに2人は少なからず同情した。
「おはようございます、皆さん。」
くすくす笑いながら後ろから二コルが声をかけてきた。
「あっ、おはよう、二コルっ」
「今日はピコピコハンマーですか・・・・・」
二コルはが持っているピコピコハンマーを見る。
「え?あぁ、うんvv本物のハンマーにしようと思ったんだけど・・・・可愛くないからやめたのさ!」
((((可愛かったら本物のハンマーにしたのかっ!?(んですか) ))))
さらりとそう言うにアスランは泣きたくなった。
ハンマーて・・・・
ハンマーて・・・・
ハンマーてっ!!!!!!!!
俺が何したって言うんだろう・・・
別にの恨みを買った覚えはない・・・・・はずだ。
なのには毎日毎日アスランにイタズラを仕掛けてくる。
しかもアスランだけ。だ。
それが好きだから、とは
鈍いアスランにはわからない。
「はぁー・・・・・・」
朝から悩む真面目人アスラン。
しかし、はその対象的に朝から絶好調だ。
今日もアスランの呆れた顔と、驚いた顔と、泣きそうな顔が見れたわっ♪
明日からはカメラも用意しようかしら?
とかピコピコハンマーをくるくる回しながら考える。
そう、私(わたくし)・はアスラン・ザラが大好きですvvvv
嫌がらせ??
とんでもないっ!!
愛のスキンシップvvvですよvvvv(うわ)
でも、そんな事をしながらも
本当は照れ屋で奥手な私・・・・・(しんみり)
告白なんてぜっつたい無理っ!!!!!!!
私はこうして毎日アスランの
色々な表情を見るだけで幸せなんですvvvv(健気だなぁ〈うわ〉)
こんな日々がずっと続けばいいのに・・・・。
しかし、無常にもこの世に不変なものなんてないのです。
そう、事の起こりはこのディアッカの一言。
「、なんでそんなにアスランを苛めるんだよ?」
ディアッカが不思議そうに朝食の目玉焼きをつつきながら言う。
その言葉に和やかに
食事を取っていたアスランの動きが止まる。
「え〜?苛めてないよ〜?」
は食事の手を止めることなく返事をする。
「嘘付け、毎朝あれだけ露骨ないじめしてるだろうが!!」
とイザークも口を出す。
アスランもこっちをじっと見る。
「・・・・・・・っ」
そんな・・・
言えるわけないでしょっ!!!!
アスランがすきだから
小学生の男の子がかまって欲しくて
好きな子いじめする心境でやってま〜〜すvvv
・・・なんて。
恥ずかしくて言えるかっ!!!
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
は思わず黙り込む。
「・・・、俺の嫌なところとかあったら言ってよ?直すからさ?」
とアスランが心配そうにそう言う。
そんな、アスランの嫌なところなんてないっつの!!!
あんたは最高!!!
ビバ☆アスランッ!!!!!
・・・・は完全にどこかが間違っていた。
しかし、それでも尚アスランの視線が突き刺さる。
「〜〜〜〜〜〜〜〜」
の顔にどんどん苦味が広がっていく。
いつも自由気侭、自由奔放・・・・
なが人前でそんな表情をするのは珍しく、
(そんなに、俺のことが嫌いなのか!?)
と検討違いなことをアスランは思っていた。
「・・・・・・、そんなにアスランの事が嫌いなのか?」
またもやディアッカが言う。
「!?・・・・・なっ・・・・あたしは・・・・っ」
ガタッ
とは勢いよく立ち上がる。
「「「あたしは???」」」
アスラン以外の3人がそのあと促す。
人の不幸は蜜の味〜〜♪・・・・というやつだ。
「・・・・・・・っ」
こんな所でいえる訳がないっ!!!
それでなくても、アスランと気まずくなりたくないしっ!!(もう気まずいと思う)
ってか、ぶっちゃけ告白なんて、考えた事ないのよっ!!!!
しかし、4人の視線がに突き刺さる。
ぷち☆
の中で何かが切れた。
「・・・・ったわよ・・・・・・・・・」
「「「「え?」」」」
「わかった!わかったわよっ!!アスランに今後一切嫌がらせしませんっ!!
・・・これでいいんでしょっ!!!!!」
と断言し、は食堂を風の様に走り去る。
残された4人は・・・・・
「あ〜〜あ、けっこういい感じに切れたと思ったんだけどな・・・」
「そうですよねぇ・・・あのまま勢いで本当の事言っちゃえば良かったのに・・・・」
「全く、折角機会を作ってやったのに・・・・・」
と実はの気持ちに気がついてたりして・・・・。
「??何の話だ??」
しかし、ここに一人気づいていない張本人。
「この馬鹿・・・・・・」
「はぁ〜・・・・・にアスラン・・・・何ともややこしいカップルだな・・・」
「2人ともそっち方面に疎いですから。」
「は?」
一方、は・・・・・・
バンッ、バンッ、バンッ
「なによっ、なによぉぅっ、なによぉーーーーーーーーーーー!!!!!」
叫びながら射撃をしていた。
・・・・・・・怖い。
「ふぅー・・・・・・少し・・・落ち着いた・・・・かな・・・」
これだけ、取り乱しているのに、
射撃は一寸も外れて
いないのがさすがである。
(でも知らなかった・・・・・アスラン・・・・、嫌だったんだ・・・・・)
と今さら自覚。
そりゃさ、いい気はしなでしょうけども・・・
でも・・・
「私・・・・嫌な子って思われてたんだろうなぁ・・・・・」
はしんみりとそう呟いた。
の瞳から一粒涙がこぼれる。
は無理やり袖で拭い去り、
「・・・・・・・・っ・・・・・畜生・・・・っ!!ディアッカの野郎・・・っ、
覚えてやがれ・・・・・っ!!!!」
バンバンバンバンッ
・・・・・・・・・・とそう叫びながら、射撃を再開。
・・・・・・どうしてこっちの方向に行くんだろう、この人。
そして、あわれ、ディアッカ・・・・・・。
翌日。
「おっはよー☆色黒ちゃんっ☆」
どごぉっ!!!!
その掛け声と共にディアッカへと鉄拳が繰り出される。
「ぐはぁああっ」
「・・・・・・・・・・・・・」
隣のイザークは無言で
俺が八つ当たりの対象じゃなくてよかった・・・・。
としみじみ思ったそうな。
は泣いているディアッカを
きゃらきゃら笑いながら見ていた。
これは本当のいじめである。
『人の恋路の邪魔したヤツは安らかに逝け』よvvvv
とかは妙な格言を作った。
ディアッカはその瞬間心に誓った・・・・
(絶対・・・・絶対こいつで遊ぼうなんて考えない・・・・・っ!)
・・・・と
「・・・・・・おはよう・・・・」
その場面に遭遇したアスランは唖然と言う。
「あ・・・・あぁ・・・・・おはよう、アスラン。」
とはアスランに目を合わせずに言い、
「さぁ、ディアッカ!!!食堂に、さっさと行くわよ!!!!!」
とディアッカの首根っこを持って食堂に連れて行く。
・・・・もとい、逃げた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
取り残されたアスランは呆然としていた。
はいつもみたいにアスランをいじめなかった。
それはアスランも望んでいた事・・・・・
だが、なにか・・・なにかが・・・・
どこか、心に穴が開いた感覚なのだ。
寂しい・・・・そう思ってしまう。
それと同時に今までに味わった事のない、
ディアッカに対する怒りがある。
(なんだ・・・これは・・・・)
アスランは明らかに戸惑っていた。
自分の知らない感情に。
「アスラン。」
急に声を掛けられ、アスランはびくっと反応する。
「二コル・・・・・?」
「あ〜あ、今度はディアッカにターゲットが移っちゃったみたいですね〜〜〜」
とにこにこしながら言う。
「・・・!?・・・・・二コル・・・どこから見てたん・・・・・・」
「今まで、アスランにべったりだったのに、さん・・・・・・もうアスランに
ちょっかい出さないでしょうね〜?」
その言葉にアスランは身を強張らせる。
「ディアッカとさんを見て、本当に嫌いだからいじめてるんだと思うんですか?」
「え・・・・・!?」
アスランはハッとする。
どう考えても、仲がいいから、いじめているようにしか見えない。
・・・・そうだ・・・なぜ気づかなかったんだ・・・!?
嫌いな人にわざわざちょっかいなんて出すわけないのに・・・・・。
そして、なおも二コルはアスランに追い討ちをかける。
「アスラン?さんにいじめられるの嫌だったんですよね?」
「え・・・・・」
「じゃあ・・・・なんで、ディアッカをうらやましいと思うんですか?」
「・・・・・・・・・・っ!!」
二コルにズバリと心を当てられアスランは動揺するが・・・・・・・・・・・、
次の瞬間、走り出していた、食堂へと。
「・・・・これだけやれば、くっつくでしょう。」
とくすくすと笑っていた。
・・・・・ある意味二コルが最強だった。
「・・・・・・・・・・っ!!!」
アスランが食堂に走りこむ、
すると、がディアッカに自分の嫌いな食べ物を次々と
放り込んでいた。
ディアッカは泣いていて、
イザークは何かを祈っていた・・・・・。
そんな情景にも、
ディアッカに対する渦巻く感情が生まれて・・・・・・
「ッ!!!!」
アスランは次の瞬間の体を引っ張っていた。
「へ??アスラ・・・・・・・・・・・・・・・ンッ!?・・・・・・ちょっ・・・」
そんなあからさまに戸惑っているを無視し、
アスランはを連れ去る。
「あいつ・・・・・どうかしたのか・・・・・?」
「俺は・・・自分の命が助かるならそれで良い・・・・・」
「ちょっ・・・・アスラン!!!・・・アスランッ!!!」
の叫びも空しく、アスランは黙々とを掴んだまま歩き進める。
「はぁーー・・・・・・」
意味がわからず混乱していただが
だんだん冷静になり、
叫ぶのをやめた。
「・・・・・・・・・・・・俺・・・・・・」
アスランが歩くのをやめずに呟く。
「・・・ん?」
「・・・・・・・・・に嫌がらせされるの・・・・・・嫌だった・・・」
アスランが思いつめた表情でポツリポツリと言う。
「うん・・・・・・ごめん・・・・・だから・・・もうしないってば。」
は俯いて小さく言う。
そりゃあ、アスランにかまって貰えなくなるのは寂しいし、
嫌だけど、
アスランに嫌われる方がもっと嫌なんだもん・・・・。
「でも・・・・・」
アスランは歩くのをやめる。
「・・・・・・それも・・・・・困るんだ・・・・・・。」
アスランが気まずそうにに背を向けたまま言う。
「は?」
「いや、めちゃくちゃな事を言っているのはわかってるっ!!!
・・・・だけど・・・・・・・」
アスランは頬を染める。
「い・・・・いつも・・・・みたく・・・・・構ってほしくて・・・・・っ
俺以外のヤツにあんな事して欲しくないっ!!!」
アスランはに向き直りそう叫ぶ。
「・・・・・・・って・・・・何言ってんだ・・・俺・・・・っ」
とアスランは顔をさらに赤くする。
「・・・・アスラン・・・・・・私のこと・・・・嫌いじゃないの?」
「・・・・・・・・っ!嫌いな訳ないじゃないかっ!!!」
と今までになく焦って言う。
自分がなぜここまで焦ったり、必死になったりするのか
アスランには分からなかった
だが、この少女を前にするとそうなってしまうのだ。
「本当だね?」
「・・・・・あぁ」
「そっか・・・・へへっ」
とは嬉しそうに微笑む。
その今までに見た事もない笑顔にアスランは胸の高鳴りを覚える。
(なっ・・・・・なんだ・・・これはっ)
と柄にもなく焦っていた。
「アスランッ!!」
がアスランの手を握る。
「っ!!!・・・・・・な・・・・なにっ?」
「これかも、よろしくっ!!!」
「!・・・・あぁ、こちらこそ。」
と2人仲良く顔を見合わせて笑った。
「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」
「なんで、アスランあれだけ言ってて自覚がないんですかっ!!!」
と二コルは、あれだけそそのかしたのに!!
と愚痴をこぼす。
「さぁな」
と呆れ顔イザーク。
「俺はノーコメント。」
と今回の恐ろしさを実感し学習したディアッカ。
と壁の隙間から2人の様子を盗み見る。
「・・・・・なんだかんだ言って、さんも変なところで鈍いですからねぇ・・・」
「「二コル?」」
「今度は何してあおりましょうかvvvv」
と黒い笑みを放つ。
「もちろん、手伝ってくれますよね・・・・・・?」
「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい」」
「、食堂いこうか?」
「そうだね、そういえば食べてないものね」
「・・・・・・・・すまない・・・・。」
「あはは・・・いいよ、嬉しかったし。」
「・・・・・・・・・・ありがとう・・・・」
となんとなく、前とは違う2人。
進展は遅いけれど、
確実にお互いが大切だと思える日は来るだろう。
そう、ゆっくり、ゆっくり・・・・・・・・・
だが、そうはいかないのがこの物語。
なぜって?
仲間思いの黒い人がいるからですよvvv
まちがいなく、
近い将来、何かが起こるだろう・・・・・。
END
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えっと・・・・今回の言い訳は・・・・
すみません・・・なんか・・なんか・・・っ!!
なんだか、シリーズ化になりそうな・・・・
駄文ですけど。
もし、「つくってvv」というお優しき方は
拍手でもBBSでもなんでもいいんで
ご連絡を!!!
2005.4.7. 惶月 奏