アスランのこと好きだって
             気づいたまではよかったけど・・・・・・


             私、あんまりこういう経験無くて、

             情けない事にどうしていいか解らないのです・・・・!


             それでキラに相談したけれど、


             まさか、こんな事になるなんて・・・・!!












             ビター・オア・スイート?#12












             田舎の中の
             滅茶苦茶浮いている洋館。

             時は、優に夜・・・と言える
             時間帯で。

             この時間帯は、アスランと

             ゆっくり、リビングでテレビを見たり
             本を読んだり、話したり・・・・というような

             別に決まってはないが
             一緒にいる時間帯で・・・・・・・・・・。

          
             もちろん、もアスランも気まずい事
             この上ないから部屋に逃げたかったが

             それをしたら益々気まずくなるので

             いつも部屋に戻る時間になるのを
             じっとこらえていた。


             テレビの音だけが空しくリビングに響く。




            
 ちゃらりらったらー♪


             (あっ!キラからメールきたっ)

             この気まずさに耐えられなくなった
             は先程、キラに相談メールを送ったのだった。

             正面のソファーでやはり、
             携帯をいじっているアスランが居て、

             それをはちらっと盗み見し、
             聴こえないように溜息を吐く




             かぱっ

             ・・・とが携帯電話を開けるのと同時に・・・・・・・・・・。

 
           
  ぴるるるるるっ♪

             と設定を変えていない
             アスランの携帯の電子音がなる。

             その為、アスランとの目が合う。

             ・・・・・・・・・・


             えっと・・・・これは・・・
             何か話さないとまずいよね?


             「あ・・・アスランも誰かとメール?」

             「あ・・・あぁ・・・えっと・・・もか?」

             「え・・あ・・・うん!そう!!奇遇だね!!!」

             「そ・・・そうだな!!」


             と何とも噛み合わない
             会話の後、2人は乾いた笑い声をだし、

             溜息を吐く。
             


             気分を取り直して・・・・・・・・・・・

             と。お互いのメールの相手
             ・・というか、返ってくる
とんでもないメールなど
             いざ知らず、二人はほぼ同時にメールを開く。           

           
             ((え・・っと?なになに?))


             
            
 <アスランの携帯>

                
 き・・・キラッ!!!どうしよう!!            
                 私、アスランの事ね・・・好き・・・かもしれなくて・・・。

                 だけど、そう気づいたらなんか顔合わすの滅茶苦茶
                 恥ずかしいんだけどっ・・・・どうしよう!?   




            
 <の携帯>

                
 どうすんだよ!!お前が言った性で
                 まともにと喋れないじゃないかっ!

                 そりゃあ、のことは好きだ。
                 だけどっ・・・だけど、幾らなんでも言わなくたって・・・・!!

                 ・・・・・・・・・なんか、の様子も
                 おかしいしっ!!・・・・どうすんだよっ!!キラッ!!






             ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?

             ・・・・・・・・?

             ・・・・・・・・

             ・・・・・・・・

             ・・・・・・・・

             ・・・・・・・・




             ・・・・・・・・・!!!!!!!!!!!!!!!






          
   「「なっ!?・・・・・えっ!?」」


             2人はソファーから立ち上がり
             真っ赤な顔で正面に居るお互いを見る。



            
 「あ・・え?・・あの・・・・えっと・・・・えっ!?」

            
 「あ・・・ちょっ・・・え・・・・う・・・・はぁ・・・えっ??」

             かみあがってない所か
言葉にさえなっていない。




             「ま・・・待って。待って。」

             とまるで自分に言い聞かせるように
             はそう半ば叫ぶ。

             「あ・・うんっ!・・・・ちょっ・・・落ち着こう、うんっ」

             こちら、アスランもまるで自分に言い聞かせるように
             そう半ば叫ぶ。

             
             何十分かそんな
             やり取りを交わした後・・・・・・

                      

             「「・・・誰とメールしてた?」」 
      



             と同時に意を決し、お互いに聞きあう。
             はい。見事にハモりました。

             その事でお互いの顔を目を見開きながら
             見詰めた後、戸惑いがちに・・・・・・



            
 「「え?・・・あ・・・キラ・・・・・・・・・だけど?」」

             と同時にまたそ言葉がハモる。


             今度は、その事に
             驚く余裕さえなかった。

             何故なら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




         
    ・・・・・・ということは・・・・

             このメール打ったのって・・・・・・・・・・・・


             とお互いに視線が行く。


             ・・・いやっ!!・・・そ。そんな虫の良過ぎる話があるわけが・・・っ

             とか、思いつつも淡い期待は
             抱いてしまうわけで・・・・。


             ((だ・・・・だけどっ・・・間違ってたら滅茶苦茶恥ずかしいし・・!))

             ・・・しかし、という感じで聞けないのだ。


             両者、同じことを考えてるとも知らず・・・。

             というか、
表情で気づけよ!!

             ・・・という感じなのだが、2人とも自分を
             落ち着かせることで精一杯なのだ。


 
             「・・・・・・・・・・・・っ・・・あのっ・・・!」

             アスランは強張りまくった声で   
             に意を決し声を掛ける。

             「あ・・・っ・・は・・はいっ!」

             それにもしゃきんと背筋を伸ばす。

             「・・・・・・よければ・・・なんだ・・・けど・・・・・・っ
             ・・・ちょっと・・・・携帯・・・・見せてくれ・・・・ない?」

             とたどたどしくにそう頼む。

             そうなのだ、携帯を見て、
             がキラに送ったメールの中に
            
             今さっき着たキラからのメールの内容が
             あれば・・・・その・・・・・・

             本当にあのメールはキラが遊びで書いたんじゃなくて
             その・・・のメールだってわかるから・・・・・。

            
             もし・・・あれが・・・本当にのメールなら・・・・・・。


             (俺・・・嬉しくて、を抱き締めちゃうだろうなぁ・・・・
             まぁ・・・そんな事出来ないけど・・・・・。)


             


             えっ!?携帯・・・・って・・・・・
             
             とは自分の携帯を見詰める。

             もちろん、普段なら、素直に自分からでも見せただろう。

             だけど・・・・

             だけど・・・いまは・・
やばい・・・・!

             
             
キラに送ったメールが送信箱の中に
             入ってるんだもの!!


             わざわざアスランの前で消すのもあれだし・・・・っ

             それに・・・どうせ、私言えないから
             それでばれるのもいいかなぁ・・・・・・・・。

             あぁ・・・・でも・・・やっぱり恥ずかしいものは恥ずかしいっ!!



             ん?

             でも・・・待てよ?

             今、画面に表示してあるメールは
             キラから着た・・・・アスランが書いた内容かもしれないメール。

             それ見て・・・・『なんで俺のが!?』・・・って顔したら
             それって、本当にアスランが書いたってことで

             ・・・・・・私のこと・・・すきだってことだよね?


            
 ・・・・・・・・ストップストーーーーーップ!!!!

             ちょっと私!!この頃夢思考になりすぎっ!!
             
             ・・・・・だけど・・・・・・

             少しくらい、期待しちゃってもいいよね?

             
・・・いやっ!!駄目ッ!!!

             だって、相手はアスラン・ザラよっ??

             いくら地位的には釣り合うといっても
             私、自分で自覚する以上に『お嬢様』・・・って感じじゃないし!!


             ・・・・・・はぁ・・・・・。


             「?」

             「いっ・・・いやっなんでもないよっ!!
             あ・・・えと・・・いいけど・・・アスランの携帯も見せてくれる?」

             「えっ!?」


             アスランはそう言われて自分の手に握られている
             携帯電話はを見詰める。

             自分の携帯の中にはあの例のキラに
             送ったメールがある。


             アスランは・・・ぎゅっと・・・携帯を握り締めるが・・・・


             どうせ、この気持ちは言うつもりなのだ。

             知られてもなんの負の要素もない。

             
             ・・・・・・きっと、自分を追い詰めなきゃ
             いつまで経っても、言えないから・・・・・・・・




             「・・・・・・いいよ。」


             とアスランは意を決しに携帯を差し出した。







 ビター・オア・スイート?#12




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                                   変な終わり方。

                                   いや、書いてて言うなよ!!
                                   ッて感じですけども、
               
                                   すみません、これ以上続けると
                                   とてつもなく長くなっちゃうんで!!


                                     2005.8.14. 惶月 奏(おうづきかなで)