「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ちょっと」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「黙るってのは無いんじゃないの?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「おいってば」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「似合わないのは解るわよ?・・だけどそれはあんまりでしょ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・っ・・・婚約破棄してやるッッ!!!!」
「え゛ッ・・・・あっ!!ちょっと・・!ちが・・っごめんっ!
俺が悪かったっっ!!!」
呆けていたアスランは慌てて我を取り戻し、
に謝る。
はそんなアスランに、頬をしばらくの間膨らませるが
はぁ・・・と溜息をついて、ふっと表情を崩す。
「・・・似合わないのは解るけどね?嘘でも素敵だと
言って欲しいものよ?旦那様?」
はおどけて言って、ウェディングドレスの裾を
よっこらしょと持ち上げ、再度試着室へ戻ろうとするが・・・・
「えっ・・・あっ・・・ちょっと待って!!!」
アスランはの腕を引っ張る。
すると、慣れないウエディングドレスのためか
はバランスを崩し、アスランの胸の中へと落ちていく。
それには、アスランも予想外だった為か少しあたふたするが
それをぐっとこらえ・・・・・
「・・・・すごい・・似合ってて・・・びっくりした・・・・
宇宙で・・・一番・・綺麗・・・・」
「・・・!・・・・そこ・・・まで・・・・言えとは言ってない・・・・っ」
「だって、仕方ないだろ?本当の事なんだから。
俺って本当幸せかもしれない。」
「〜〜〜〜〜っ」
とかいう、バカップルの会話を
ウェディングコーディネイターの彼女は黙って聞いていた。
(試着のときに花婿が掻ける言葉でぶっちぎりで
一番甘いわね・・・・)
とか呆れ眼で見ている外野など
今の二人には全く持ってみえていないのだった。
ビター・オア・スイート?#22
結婚式一日前。
「はぁ〜・・・・今日はどんなハードスケジュールが
待っているのかしら・・・・」
とげっそりと言うにアスランはくすっと笑い、
「昨日までの元気は何処へ言ったんだ?
こんなに爽やかな朝なんだぞ?」
「・・・・うぅ・・・・」
「・・ぷっ・・安心していいと思うぞ?昨日、あれだけ忙しかったんだ。
もう、やる事も少ないだろう。」
その言葉にはぱぁっと
顔を輝かせる。
「だよね!・・・うん!そうだよね!!
よぉ〜しっっ!!がんばるぞ〜〜!!!」
と腕まくりするにアスランは楽しそうに笑う。
そんな二人をドアの隙間から
見ていた(覗き見していた)両家の親達は・・・
「ね?全然大丈夫でしょ?全く・・あなたったら
いつまでも文句たらたらなんだから・・・・。」
「・・・・・・・・・・・」
「そうね・・・きっとあのプレゼントは
二人にはいい思い出になるわ。」
「えぇvv素敵だわ!レノアちゃん!!」
「「・・・・しかし・・・それはやりすぎでは・・・・・」」
「「そんなことないわ。」」
「「・・・・・・・・・・」」
ザラ家と家の共通点はどうやら
奥さん優勢ということらしい・・・・・・。
アスラン、ふぁいと!!
「で??今日のスケジュールは?」
元気が戻ったに
アスランは尋ねる。
それに、は頷き、鞄にしまっていた
スケジュール表を開く。
それに、は眉を潜める。
「・・・?どうした?」
そんなにアスランは不思議そうに尋ねる。
一昨日と昨日のスケジュールは本当にぎっしりで
大変なものだった。
それよりハードであるはずが無いし、
だって、そのスケジュールを見たとき
眉を潜めたりしなかった。
は覗き込んできたアスランに
スケジュール表を見せる。
「・・・・『車に乗る』・・・以外白紙・・・なのよ・・・。」
ビター・オア・スイート?#22
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けっこんかぁ・・・
してみたいなぁ・・・(うわぁ・・また言ってるよ・・・)
ですが、脳内ではしてますよ!!
・・痛いとかは禁句ですよ・・・・・?(おい)
2005.12.25. 惶月 奏(おうづきかなで)