さぁ!!
静かな夜が流れる頃。
静かにアスランの葛藤が始まるのです!
ビター・オア・スイート?#27
『アスラン、私もアスランの部屋で寝ていいよね?』
その言葉が、物静かな夜の洋館に
響き渡る。
いや、実際は響き渡ってなどいなかったが、
アスランにはそう感じた。
「・・・・・な・・・なんで?」
アスランにしては、なんと間の抜けた・・・
というか、気の利かないセリフを吐く。
しかも、声が乾いていた。
アスランもそのことには気づいてはいたが
どうする事もできない。
それほど混乱しているのだ。
もちろん、はそんな婚約者の事は
把握済みである。
とういうか、この反応を期待して言ったのだ。
「・・・・・・・・・それは・・・・・っ」
「うん?」
駄目だ・・・・・!ぜっつたいに解ってない・・・・!
アスランは、の素直な反応に
脱力する。
まさかが何もかも解っていて故意的に
しかも、アスランを困っている顔を
見るためだけに言ったなど・・・・
彼には、知らないほうが幸せな
事かもしれない。
「・・・・・・あの・・・・・な・・?・・・・えっと・・・何て
言えばいいかは・・・よく解らないと言えば・・えっと・・・・・」
いくら恋人で・・・婚約者で・・・・明日には夫婦に
なると言えど・・・
実際、アスランだって18の子供なのだ。
いや、これは大人とかどうとか・・・と言う問題じゃない。
とりあえず、年頃の男の子が年頃の女の子に
説明する事じゃない。
だけど・・・・
明日には、結婚するわけだし・・・
ずっと、此の侭・・・と言うわけにもいかない。
それは解ってる。
避けては到底通れない道だろう。
とういうか、きっと俺がもたなくなる。
(・・・・それも・・怖いんだけども・・・・っ)
「・・・・・・・・・・・・・・」
と超苦難しているアスランに
はちょっとやりすぎたかなぁ・・・・と少し反省する。
確かに面白い。
面白い・・・・が。
(これで、その気になって襲われちゃったら・・・・困るしね。)
とかは最低な事を理由に
悩めるアスランに手を差し伸べる。(なんだかな・・・)
「アスラン?いやらしい方向に考えてない?」
「え゛!?」
きょとん、としたの言葉にアスランは
濁点つきでを見る。
「やっぱり・・・。違うのよ、・・・私の言い方も悪かったけど・・・・
あのね、添い寝してってことよ。」
心底呆れたように言うに
アスランは顔を真っ赤にさせる。
何を一人で舞い上がっているんだ・・・・と。
アスランは物凄い居た堪れなさに襲われる。
はそれを百の承知。だという事も知らずに。
「・・・・・駄目?」
そんなアスランに天使の手の差し伸べパート2!
きょるんっと上目遣いに。
(自分で気持ち悪いって解ってるけどさ・・・)
コレくらいやんないと、面白くないじゃない。
の人生のテーマの一つ、
『女は女優!』・・・・・を頭で呟きながら演技する。
もちろん、アスランがその迫真すぎる演技を見抜ける
訳が無く・・・。
「いや!駄目じゃないよ!うん!!」
「本当!?嬉しい・・・・!!」
と、これでもかっっ!と言うほどの笑顔を
アスランに発射する。
それに、見事に射抜かれたアスランは
の言われるままになるしかなかった・・・・・。
確かに、と添い寝なんて
考えるだけども嬉しい。
だが、それにはリスクを伴うのだ。
アスランの最大の敵、『理性』。
・・・・・・・・・いつもギリギリのラインを行ってるのに
ベットの中で一緒なんてありえない。
そんな危険信号をアスランの頭は警告するが、
目の前の嬉しがっているを
見たら、警告を無視するしかなかった。
早くも、二人がどんな結婚生活を送るかが
見えてきた瞬間だった。
ビター・オア・スイート?#27
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かかぁ天下。
までは行かないでしょうけど(笑
多分、主権は奥さんが取るんじゃないかと。
いや、でもアスランにはそのくらいのほうが
丁度いい。と思います。
黒い人じゃないと、アスランを
コントロール出来ないでしょうから。(酷