ビター・オア・スイート?#29









         チュンチュン・・・・・

         眩しい朝の陽差しがカーテンから漏れる。

         それに、は眉を潜め、
         うっすらと目を開く。


         (あれ・・・・ここ・・・)


         天井の色の違いに
         はぼやけた頭の中、
         自分の部屋ではない事を確認する。


         (あ・・そうだ・・。確か・・・アスランと・・・)


         
はっ!!!

         そうだった!

         アスランと
寝たんだった!(すっげーー語弊がありますね)



         
という事は〜♪
         アスランの寝顔を拝めるとぉぉ〜〜♪♪


         と心の中で、もみ手をしながら
         アスランの顔があるであろう方向に
 
         寝返りを打つと・・・・・・・・・・・



         「ぅえっっ!?」

         ぱっちりと目の開いたアスランがいた。


         「ちょ・・・ななな・・・なんでっ!?」

         がばっとは予想外の
         アスランに起き上がる。


         「・・・・・・なんでって・・・・
         より、早く起きただけだろ?」

         横になったままそう言ってのける
         アスランに、は眉を寄せる。


         がちっ!!

         は、アスランの体に覆いかぶさるように
         アスランの顔を両手で挟む。

         さすがのアスランも、かぁっと頬を
         赤らめた。
         

         「ちょっ・・・!?」

         「・・・・・まさか・・・・一睡もしてないなんて事・・・
         ないでしょうね・・・・!?」

         
         しかし、そのの言葉に
         次の瞬間、頬の火照りは引いた。

         が。代わりに、焦りが出てくる。


         「いや・・・そんな訳・・・・」

         「・・・有り得ない!・・・今日は結婚式よ!!
         どうするのっ!?」

         「どうするって・・・大丈夫だって!
         俺、結構徹夜とかなれてるし・・・・・・」

         「・・・・・・・・・・やっぱり、寝てないのね・・・・」


         と、心底呆れたように溜息を吐くに、
         自分の失言に気づいたアスランは慌てて口を押さえた。


         「・・・・・大丈夫なの?」

         は、先程とは打って変わって、
         本当に心配そうにアスランを見下ろす。
         (まだ覆いかぶさってます)


         「大丈夫だ。そんなに心配しなくても・・・
         ちゃんと式には出れる。」

         「ちーがーうっ!!式なんてどうでもいいのよ!
         睡魔がつらい事くらい知ってるのよ?私!
         体は大丈夫?」

         「・・・・・・・・・・・・・」


         こんな可愛いセリフを可愛すぎる恋人に言われて
         
きゅーーーーんっと来ないやつなどいるだろうか!?


         
いるわけがない!!


         ・・・・と握りこぶしを作るほどアスランは
         壊れ・・・・いや、感動していた。


         
         「・・・・アスラン?」

         「あ、いや!なんでもないっ!そうだよな!・・うん!
         悪かったな・・・本当・・・。」

         「はぁ・・いいよ。もぅ・・・・・。とりあえず・・・あと、2時間くらいは
         あるから、ギリギリまで寝ていいよ。」

         「・・・・ん。」

         のその言葉に、アスランは瞳を閉じるが・・・・
         
         自分にくっついていた体温が離れるのを感じて
         ぱちっと再び瞳を開ける。


         そして、巨大なクイーンサイズのベットから降りようとしている
         の腕をひっぱる。

                        
         「・・・・・・・・どこにいくんだ?」

         「え?・・・あぁ・・・いや、アスランを起こすまで、
         朝食でも作ってようかなぁ・・・と。」

         「・・・・・・・・そんなの・・いい。」

         「は?」

         「一緒に寝てよ?」

         「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


         その
寝起きの髪と、寝崩したパジャマから見える鎖骨とか(マニアック)
         
いけないと思うんですけどね。
         (というより、貴女の思考回路がいけないと思うんですけどね?)





         というか、まぁ、おいしんですけどね?

         嬉しいんですけどね?



         そういうセリフは・・・・


         
心臓に悪いから止めて!!


         

         「・・・・・だっ・・・駄目だよっ!私がいたから一晩中
         寝れなかったんでしょ!!」

         そうよ!!

         一緒に寝たいのはこっちだって
         同じよ!!

         だけど、アスランのためを思って
         身を引いてるんじゃない!!



        
 あぁ・・・・なんて健気なんでしょ。私。



         なぁんて
心にも思ってないけどねっ!(うわ)

         だって、元々の原因は私のイタズラ心だし。(一応、気づいてはいる)



         「・・・・・大丈夫。・・・あれは・・時間があったから
         だけど・・・いくら俺だって、結婚式に影響が出るような事
         しようとは思わないから。」


         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 
         この
半分夢の彼方な王子様は
         自分が何言ってるのか解ってるんでしょうかね・・・。


         「・・・・が傍にいてくれないと、
         俺、
寝れないよ?式できつい思いしちゃうなぁ・・・・。
         
ヘマやんなきゃいいけど。それで、結婚式滅茶苦茶になったら
         嫌だなぁ・・・・。」



         「・・・・・・・・・」


         
この策士が!!!!!!





         
「甘えん坊!!」

         「うん。
だけにね。

         「〜〜〜〜〜っ!!フン!そんなんじゃ、私がいないと         
         アスラン生きていけないわよ!!」


         「うん。だから一生傍にいてもらう。」


         ハイ。完敗。



         超無敵☆なでも

         なかなかな、強敵です。
        

         
あすらん・ざら・・・・・・・・っ



         「今回は負けたけど・・・・っ
         今度は負けないからね!!!」


         「ハイハイ」


         はそう最後の悪あがきをすると、
         ベットにダイブした。


         もちろん、受け止めてくれる人が
         いたから、ダイブできた。


         ・・・・とは彼女は絶対言わないだろうけども。 



         


        







      ビター・オア・スイート?#29



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                       あ〜〜あ〜〜〜あ〜〜
                  
                       なんだ、コレ。

                       すっごいチグハグですよねぇ・・・。

                       というか、同時に恥ずい。

                       もう!どうにでもなってくれぇ!
                       畜生!!みたいな、


                       ・・・・・というか、これ、ダラダラ続くなぁ・・・。

                       だよねぇ・・・その場任せに打ってるものねぇ・・・。

                       そろそろ、すぱっと!!
                       しませんとな!!


                     
                           2006.1.28.  惶月 奏(おうづきかなで)