バージンロード。

         子供の頃、夢見てたあのキラキラした、ステージ。

         その先には・・・・・・
         素敵な王子様が微笑んで私を待っている。



         とかとか、夢見てたけども、
         年を追うごとに、どんどん薄れていった幻。


         だけど、まさか自分にそういう人が
         現れるとは思わなかったなぁ・・・。


         うん。だから、人間諦めちゃいけないね。
         人生何が起こるかわからない。


         ・・・とか、おばさんみたいな事を
         思ったりする、今日この頃です。









                 ビター・オア・スイート?#30
















         待合室。


         そこには、中々きまっている新郎と、
         華やかな衣装に包まれた新婦がいて・・・・


         そして・・・・・

         ある意味
戦場と化していた。





         「綺麗・・・すっごい綺麗だよv」

         「・・・・・・・・・・・・・」

         「本当、これからずっとと居れると思うと
         すっごい幸せvv」

         「・・・・・・・・・・・・・・」

         「ずっと・・・・」

         「はい!!
スットップ!!!!!!うるさい
      うるさいうるさーーーーーーいっっっ!!!




         あまりの歯の浮くようなセリフの押収に
         真っ赤になった、はアスランの口を塞ぐ。


         「・・・・・苦労するね・・・。」

         その様子を静かに見ていたキラが、
         に同情する。


         「・・・・っ!!・・・・アスラン!!!2人の時は
         いいけどねぇ・・・っ!人前は止めてよ!!」

         は、白いドレスをひらめかせて、
         アスランに啖呵を切る。

         しかし、今日は絶好調らしい、
         白タキシード姿のアスランはふっと笑う。
       
         「何言ってるんだ。人前だから見せ付けてるんだろ?
         『俺の』だって。」

         その言葉に、は益々赤くなる。
         白いドレスなだけに、それは際立つ。

         「〜〜〜〜〜っっっっ!!!」

         もう、何も言えなくなってしまった
         に、アスランはにっと笑った。

         今日は絶好調だ。

         2戦2勝。

         ・・・・いや、徹夜をしたって失言してしまったのは、
         負けだよな。


         三戦二勝か・・・・。

         それでも、まずまずだ。


         いままでの総合だったら、ぶっちぎりで負けているだろうから。
         (何を競っているのだろうか・・・こいつら)


         それはそうとして・・・・・


         (すっごい赤くなってる・・・・っ・・・かわ・・・・可愛い・・・っっ)


         がばっっっ!!

         アスランはついに我慢しきれずに、
         を抱き締める。

         「ぅわっっ!!ちょっと!!!
キキキキキキラが見てるってば!!」

         「見てない見てない。」

         
「見てるっつーーーの!!!」


         「・・・・・・・・・・・・・・・」


         という、ラブラブバカップルな光景に
         キラはぴきッッとなる。


         「あ。のお父さんだ。」

         「「え゛ッ」」

         その瞬間のアスランの顔は、
         キラをすーーーっとさせた。


         「うっそ☆」

         ちゃらららんっ♪

         という感じでキラはにっこり
         と訂正する。



         
「キッ・・・・キラァ〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!!」

         「へんっ!コレくらいのことで怖気づくなんて、
         アスランもまだまだだねっっ!!」

         「〜〜・・・・っっっ」



         「あ〜〜〜・・・すっきりした。じゃあね。
         僕は、大人しく式場に行ってきまーすっ☆」

         そう言うと、キラはひらひらと手を振りながら
         出て行こうとする。


         「・・・ちょっと・・キラ・・・ッ。」


         それに、アスランは一つ二つ
         文句を言ってやろうと、キラを引き止めるが・・・

          
         キラは、くるっと振り返って目を細めて微笑む。



         「あ。アスラン?
やっさしいぃ〜親友が一つ忠告してあげるよ。」


         「・・・・・・・なんだ?」


         「あと、
5分くらいで、式始っちゃうよ?
         はともかく・・・・アスランは配置にいなきゃいけないんじゃないの?」


         「「えっ・・・!もうそんな時間っっ!?」」


         キラの一言に、とアスランは、
         きょどり出す。


         それに、キラは満足そうに笑って、
         その部屋を後にするが・・・・・・


         出て行く前に、たった一言。


        
         
「幸せになってね。二人とも。」



         と小さな声で呟いたのは、
         残念ながら二人には聴こえなかった。

         

        







      ビター・オア・スイート?#30



                                          ←アス夢トップ      next



#############################################









                        どうして、私は、

                        キラを輝かしく書いてしまうのだろう・・・。

                        いつもですよ!いつも!!


                        だからでしょうね・・・アスラン好きな管理人の
 
                        サイトなのに、キラファンが多いのは・・・。



                              2006.1.28.  惶月 奏