二人の思いがやっとこっと通じ、
     
           混乱の中、一晩明け、やっとアスランにも
     
           心やすらぐハッピーライフが訪れようか〜?

           とか思っていても、やはり、そうはいかないのです。





       




              ビター・オア・スイート?#15 













           
「おはようvvアスランvvv」


           「あっ!おはよぅっ・・・・・」


           と、にこやかに朝リビングに入ってきたと違い

           アスランはかなり上擦りながら

           気分を落ち着かせる為に
           読んでいた新聞からへ視線を動かす。



           しかし、やはり気恥ずかしくなり、すぐに新聞へと
           視線を戻した。

           そんなアスランを
           気を悪くするわけでもなく、逆に微笑ましいというように笑う。

           しかし、ふと、
   
           にやりと人の悪い笑いを浮べ・・・・・


           
「ねぇ?あ〜すらんっvvv」

           「な・・・何?」

           アスランは、おもむろに新聞に目をやったまま、
           コーヒカップを口まで運ぶ・・・・が・・・・・


           「おはようの
ちゅーvvvはないの?」


           
ぶはぁっっっ


           の言葉にアスランは最大級にコーヒを吐き出す。


           「ごほごほごほごほっ・・・・・っな・・・なにを・・・・」

         
           思いっきりむせて涙目になっているアスランを
           は『ちょぉ〜っとやりすぎたかなぁ・・・』と反省しながらも

           
『アスランって本当可愛いよなぁv』
           と本質的には全く反省などしていなかった。

 
           その証拠に・・・・・・


           「だって、私達、婚約者でしょ?
           キスくらいしてくれるのかなぁってvv」


           とあきらかに悪乗りしている。


           「き・・・・キス・・・・ッ!?」


           とすごい形相になっているアスランに
           は笑いをこらえきれなくなり、

           「くっ・・・ふあははははっ・・・・いやだ・・・アスら・・・・冗談よ・・・
           ふふ・・・本当アスランって可愛いよねぇ・・・・・?」

           とおなかを抱えて笑う
           さすがのアスランもむっとする。


           的には好意的にいっているのだが、
           アスランにとっては恥ずかしさと情けなさ以外の何者でもない。


           その瞬間、アスランの中の何かがはじけた。






           ぐいっ


           「え?」


           唐突にアスランには腕を引っ張られ、
           あっという間にアスランの胸の中に収められる。


           「え?・・・・あのぉ・・・・アスラン・・・さん?」

           あまりのアスランらしからぬ態度に
           は目を丸くする。

           しかし、そんなの様子など構いもせず
           の頬に手をあて、自分のほうを向かせる。

           そして、アスランの顔がゆっくりとの顔に近づき・・・・・          



           「ちょぉっ!!!ちょっと
ストップ!!!!な・・・なななにっ!?」

           あまりの急な展開に今度はは混乱する。
           
           力を入れて、はアスランの胸を押し返すが・・・・
           びくともしない。



           「何って・・キスだけど?」

           と何かが弾けてしまったらしい、婚約者殿は
           平然と言い放つ。

           そんなアスランには言葉を失う。

          

           何!?

           何で!?

           何でこんな事になってんの!?

           誰のせいよ!?


           いや・・・私だけどさ。

           
          
 いや!そうじゃなくて!!!


           だって・・・・アスランが困ったり、赤くなったり焦ったりするのが
           あんまり可愛いから・・・・・ッ!

           ちょぉ〜っとからかっただけなのにぃ!!!!!!!!!




           「・・・・・・・・・」

           ふと頭上からそう呟かれる。

           もう、息のかかるほどの距離までアスランは近づいていた。
         

           「あ・・アスラン・・ッ!ちょ・・ちょっと待って!落ち着いて?」


           段々、力が入っていく自分の腰に当てられた
           アスランの手にはちょっとした危機感を感じる。

          
          
 あ・・・あ・・・・・アスランの顔がぁああああ!!

           
近い!!!ちかいよぉ!!!!!


           あ・・・あれよね!?

           これって・・・・ドラマとか漫画とかである・・

           あの・・・いい感じのムードになって
 
           ・・・こう・・・その・・・・口と口がくっつく・・・・?

           そのムードに似て・・・・・。



           ぃやぁ・・・でも・・・誰が?

           あぁ・・・私がよね。


           
ってんな天然かましてる場合じゃないっつねん!!!!
           (かなり混乱しています)



        
           「・・・・・・・」

           またひとつ私の名前が呟くように呼ばれる。

           その時には、本当にアスランの顔が近くなっていて・・・・


           その瞬間、本当に心臓が大きく飛び跳ねて、
           体中が波打って・・鳥肌がぶわって・・・・走っていく。

           
           だけど、そんな混乱を言葉にするより、
           頭で理解するより早く・・・・・・・・・・・・・・・・

           アスランの唇の柔らかさを感じた。



           「・・・・・・・・・・!!!」


           すぐにアスランは離れたけども・・・・・・


           私はすっごい・・・・今さっきのアスランみたいに・・・
           間抜け・・な真っ赤な顔をしていただろう・・・・・・。









           


           「ぅ・・・・・あ・・・・あ・・・ぁ・・・・・アスランッ!!!!」

          
           の叫ぶ声で俺は我を取り戻した。
        
           (・・・・っ!!俺・・・・!今・・・・・・・?)


           とこちらも結構パニくって・・・・・・
           いつもみたいに、どきまぎしそうになったけど・・・・・


           今までに見たことも真っ赤になった
           ぱくぱく口を開いたり閉じたりしているのみたら・・・

           本当・・・可愛くて・・・・。
           本当・・・珍しくて・・・・・。

           それで・・・なんか・・・嬉しくて・・・・・



           だから、余裕なんて全くないのに、
           余裕っぽく必死でにこって笑って・・・・・・



           「・・・・・もっかいする?」



           って言ったら、
           ・・・・・本当に病気かと思うほど赤くなって・・・・。


           ・・・・やばい・・・・

           癖になりそう・・・・・・・  

           



 
           

          



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                          ぅぉおおぉおおおおおおぉおおおおおおおぉおお!
                          (お?)

                          は・・・は・・・恥ずかしい・・・!!!(今更)

                          誰!?誰なの!?こんな恥ずい痛い
                          妄想してるのは!?(あんただよ)

                          いやぁ・・・もう・・・・アスランMからSへの昇進・・・(笑
                         
                          でもどうしても私、黒アスを書きたかったんです!

                          見事に玉砕シテマスケドネ!!(開き直り)

                                 2005.9.18. 惶月 奏(おうづきかなで)