結構いい感じに進んでいた同棲生活ですが。
何故か、この頃王子の御様子がおかしいのです!!
やはり・・・・・・
アレが原因?
ビター・オア・スイート?#7
「・・・・・・・・っ」
只今、朝。ここはリビング。
アスランとの同棲生活が始まってから
この朝の空間がいつも楽しみだった。
朝、やっぱりアスランより滅多に早く起きられない私は
リビングに入るのはいつも2番目で、
いつも私が眠い目を擦りながら入ってくと
『あぁ・・・おはよう、』
って笑ってくれるアスラン。
その朝の空気がたまらなく私は好きだった。
だけど・・・・・・・・・
だけどぉおぉぉおぉっ!!!!!!!!
何なんですかっ!!!この空気はっ!!!
・・・と、まん前で黙々と私の作った朝食を食べるアスランを
私は盗み見る。
そう、なんだかおかしいのだ。
そりゃあ・・・・・この頃ずっとおかしかったけど、
その比じゃないのよっ!!!
なんだか、こう・・・・
こう・・・・
なんと表現していいかわかんないんだけど、
なんかとっても避けられてる・・・・というか、気まずいムードが
ひしひしと・・・・・・・っ!!!!
ただ、ひとつ分かる事は
それは私がアスランを起こしに言った日から変だと
言う事だ。
(・・・もしかして・・・それで引かれちゃった?)
とまた、ちらっとアスランを盗み見る。
しかし、アスランは黙々と食べるばかりでこちらを見ようとしない。
もちろん?
アスランはそんなにしゃべる方じゃない。
だけど、それでも気まずい・・・なんて思ったことなんてなかった。
(や・・・・やっぱり・・・・・不味かった?ベッドで一緒に横になってたこと・・・っ)
と自分の欲望の向くがままに行動したそのときの(おい)
ことを思い返し、はぁー・・・と溜息をつく。
と・・・とりあえあず、謝んないと・・・っ
まだ、ここで過ごす時間は大分残されている。
それなのに、気まずいままで過ごすなんて冗談じゃない。
・・・・というか・・・それよりも、
折角アスランと仲良くなれたのに、仲が壊れてしまうのが
とてつもなく嫌だ・・・・。
「あ・・・・っ・・・・アスランッ?」
私は意を決して、アスランに話しかける。
がちゃんッ
その瞬間、アスランの持っていたフォークがアスランの手から
滑り落ち、大きな嫌な音を立てる。
「あっ・・・す・・・・すまないっ・・・・・・!!」
とアスランは慌てて、フォークを拾い上げる。
やっと言葉は発してくれたが、
私と目をあわそうとしない。
(・・・・そんなにきらわれちゃった?私・・・・・。)
といくら私でも、結構傷つくんですけども・・・・・。
「・・・・・・アスラン・・・・・・・・」
私はもう一度、彼の名前を呼ぶが・・・・
「・・・・・・・・・何?」
と応えてはくれるものの、やはり目をあわそうとしない・・・・・。
あぁ・・・・やっぱり、あれはまずったか・・・・・。
とは今後の教訓にする。(教訓というかあたりまえ)
あぁ・・・どうしよう・・・・
なんて謝ろう!?
なんか、こんな時って言葉が出てこない・・・・・・・・。
とっ・・・・とりあえずは何か喋らないと・・・・・・ッ!!!
「・・・・・・・アスランは・・・・・私のこと好き?」
ぶはっ!!!
アスランはの言葉に飲んでいた
コーヒーを吐き出す。
「え・・・あ・・・ちょっ・・・・・大丈夫ッ!?」
とは慌ててタオルを渡す。
「あ・・・・あぁ・・・・大丈夫だ・・・・・。」
とアスランはむせながらもそれだけ
やっとこっと言う。
聞き方・・・・・まずったかしら?
『嫌い?』って聞いたらアスラン絶対に
『そんなことない』で終わらすから、少し工夫してみたんだけどな・・・・。
とかなり呑気なの思考と相反して、
アスランは・・・・・・・・・・・
(きゅ・・・・急に何を言い出すんだっ!?)
とかなり余裕がない。
も・・・・もしかして、俺がのことすきだって気がついたっ!?
俺って・・・・俺って・・・そんなに解りやすいのかっ!?
・・・・・というかそれ以前にに俺の気持ち
知られてると思うと・・・・・・・
「・・・・・・・・・・・ッ」
アスランは自分でも解るくらいに
顔が赤くなるのを感じた。
何だか、のこと好きだって気がついてから
何か気後れして・・・・・
何というか・・・・・顔見るのも、
ドキドキして、いつも見たく接する事が出来ないのだ。
(・・・・情けない・・・・・・。)
そうは思うのだが、それは自分の性格ゆえであり、
今更なかなか変えられず・・・・・・・・・・・・。
「アスラン?」
「・・・・・っ・・・あ・・・・は・・・・どうなんだよ・・・・?」
「ん?」
「いや・・・・その・・・・・・俺の事好き・・・・・なのかな・・・・と。」
と、アスランはやんわり探りをいれてみる。
別に好かれている自信があってこんなこと言ってるのではなく・・・・・
(・・・・・やっぱ・・・・・かなり気になる・・・・・・。)
という心からなのだ。
ちらっとアスランはの表情を盗み見る。
・・・・しかし、ばちっと
思いっきり目が合ってしまった。
「ッ!!」
慌てて逸らそうと顔を背けるが・・・・・・・・・
がしっ
と顔を固定される。
「!?」
一瞬、何があったのかわからなかったが、
何秒が経って解った。
がアスランの顔を両手で固定して、
の方を向かせているのだ。
しかも、いつの間にか、正面に座っていたのに、
こちらに回ってきて立っている。
その為・・・・かなり距離も近く・・・・・・・・・・。
これでは、目を逸らせない・・・・・・・・・・・・。
だけども。
・・・・・だけども。
好きな子にこんな事されて平気なヤツがいようか!?
いねぇーよ!!!
心の中でいつもとは違う口調でノリツッコミしてるあたり、
アスランの動揺は最高潮であった。
「・・・・・大好きだよ!?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・へっ!?」
そんな事をこの距離感で言うにアスランは
素っ頓狂な声を上げる。
一歩間違えば、確実に叫んでいた。
いや・・・・・多分顔は叫んでいるだろう。
心臓は逆流してる見たいにどきどきいってるし・・・・・・
大好き・・・・・・大好き・・・・って・・・・・
の言葉が頭の中でリピートする。
・・・それってどういう意味だ!?
と恋する青年、アスラン・ザラは動揺しながらも思うわけでして・・・・。
「・・・ごめんっ!!アスランッ!!!!」
しかし、何故か次の瞬間が謝ってくる。
「へ?・・・・え・・・・」
「アスランが・・・・あんまり可愛く眠ってるから・・・・つい・・・・こう・・・・ね?」
と気まずそうに顔を赤らめながら、俺にそう言ってくる。
俺は頭が真っ白になっていくのを感じた・・・・・・・。
しかし、それに気づくこともなく、
はこの前の朝の事を弁解し続ける。
いや、可愛いよ?
そりゃあ、滅茶苦茶可愛いさ?
だけど・・・さ・・・・・
だけど、その言い訳はどうかと思う!!
しかも、その話題に持って言っちゃうんだなっ!?
っていうか、さっきのセリフ何なんだ!?
・・・・・・というか、それにときめいてしまった俺って何なんだ・・・・・・・・。
と。どんどん深みにはまっていくアスランさん。
先に惚れた方が負けって良く聞くけど・・・・それって本当だったんだ・・・・。
と思わずには居られない今日この頃。
だが、まさか自分がこんな恋愛論を
吟味する時が来るとは本当に思わなかった。
結婚はまぁ・・・・出来ても、
下手すれば、誰かに夢中になる・・・・・
・・・・・・なんてないと思ってたから。
「・・・・・・やっぱり許してくれない?」
とがしゅん・・・とした様子でそう俺に聞いてくる。
「・・・・?俺、別に怒ってないよ?」
「え?・・・・だって・・・・なんかこうムードが変だったし・・・・・。」
「そりゃあ・・・・少し戸惑ってた・・・というか・・・・とにかく!怒ってないから!」
その言葉には何か言いたそうにしながらも
ほっとした表情を浮かべる。
・・・・どうやら、相当気にしていたらしい・・・・・・。
そんなに・・・俺の事気にかけてくれたんだ・・・・。
それって・・・・少なくとも少しは好かれてるってことだよな?
少しくらい自惚れても・・・・・・・・・・・・・・・・・・って
ちょっと待って!!!
俺、今さっきに大好きって言われたよな?
大好きって・・・・・・・・・・・・・
それってどういう意味!?
しかし、今更その話題を持ち出せない
最上級のへたれさん、アスラン・ザラ。
アスランは高まる鼓動を抑えながら
ちらりとに視線を戻す。
するとまた目が合って・・・・・・・・・・・
「そのクリームスープどう?・・・・アスラン、キャベツ好きだから
アレンジして入れてみたんだけど?」
となにか嬉しそうに笑いながら俺が飲んでいたスープをさす。
そっか・・・・・
俺のため・・・だったんだ・・・・。
なんか必要以上に料理にキャベツが入ってたのは・・・・・・。
「・・・・あぁ・・・・おいしいよ。・・・・・・・・・・・ありがとう」
「・・へへ・・・・私、アスランにそう言って貰えるとすっごい幸せなんだぁvv
きっと旦那さんを愛しちゃってる新妻の心境vvってヤツよね?」
ガチャンッ!!!
今度はアスランの手からスプーンが零れ落ちる。
「ちょっ!!アスランッ!?大丈夫!?」
殺し文句を素でころっと言っちゃう婚約者ってどうですか?
・・・・・・・・・・・・・・と今更ながらに思う爽やかな朝です。
ビター・オア・スイート?#7
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うわ〜・・・・進まないね・・・。
何だか、これこの頃、すらすらかけないんです・・・。
なので更新が遅いと・・・・(爆)
そして何かアスランが可愛そう・・・・。
と思うのは私だけでしょうか?
自分が書いておいて言うのも変な話ですけども(笑)
2005.7.17. 惶月 奏(おうづきかなで)