LOVABLE MY BOY〜5
『じゃあ・・・が欲しい。』
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
は?
今・・・・なんて・・・・?
え?・・・空耳・・・・?
空耳なのか・・・!?
うわぁ・・・なんて迷惑な空耳なんだろう!!
よりによって、そんなセリフをアスランボイスで・・・なんて!!!
お姉ちゃん卒倒モノよ!?(え)
「・・・?」
見事に固まってしまったを
アスランは心配そうに・・・
しかし、どこか楽しんで見ている。
その声にびくっと我を取り戻し・・・
「す・・すみません・・今・・すっげー性質の悪い
空耳が聴こえたものですから・・・っ」
「へぇ・・・・どんな?」
「ど・・どんなって・・・・・・」
といつもと雰囲気が違うアスランに
は上擦る。
「もしかして『が欲しい』?
それ空耳じゃないから。」
その言葉には目を見開く。
「な・・・・っ」
「本心だよ。くれるんだよな?
嘘はつかないんだよな?」
先程のの言葉をアスランは
楽しそうに復唱する。
「〜〜〜〜〜っ」
その言葉には
どう反応していいか解らずアスランを見詰める。
っつーか誰よ?
・・・・この人・・・・・
あの奥手で、照れ屋で
カッコ可愛いアスランは何処!?
いや・・カッコいいけどさ・・・・
カッコいいけど・・・・・っ!
「どうした??なんか
意識飛んでるぞ?」
「いえ・・まぁ・・はぁ・・・」
なんかとてつもなく
黒いんですけどっっっっ!!!!!!
「・・・・・今更、駄目だ何て言わないよな?」
とアスランがの
肩に手をかけようとしたとき・・・・・
「・・・あの。」
との言葉に遮られる。
「うん?」
「・・・・・・あげるってのは・・・・別にいいですけど。」
「うん・・・・・って・・・・えぇぇっ!?いいのっっ!?」
のあまりのあっさりとした
回答にアスランは目を見開く。
まさか・・・いいといわれるなんて
思っても見なかったのだ・・・・。
いいチャンスだったから、
言うだけ言ってみた・・・みたいな・・・・・。
「ですけど、それって期間限定で、ですか?
それとも一生??」
となにか的外れな事を聞いてくる
にアスランは脱力する。
(なんか・・・俺の言ってる『欲しい』の意味と
の思ってる『欲しい』の意味が違う気が
・・凄くするんだけど・・・・・っっ)
「アスラン・・・?」
とは純粋に首を曲げてくるので
とりあえず、回答しなきゃな・・・とアスランは考える。
え・・・・と・・・確か、一生か・・期間限定・・・
だよな?
そりゃあ・・・
「え・・・と・・・・出来れば・・・・一生?」
「そうですか・・・・」
アスランの回答に何故か
考え込み始めた。
・・・っか・・・普通・・・一生って言われて
ここまで考える人いないよな・・・。
普通に、人間って心は変わってしまうものだから。
いや、それは限りなく嫌なんだけど、
仕方なく・・・という場合も多少はある。
しかし、大半は
それだけいい加減なヤツが多いってことだ。
軽くで一生・永遠という言葉を使う。
そう、深く、重く考えもしないで。
だけど・・・この少女がそうじゃないのは
痛いくらい知ってる。
本当に馬鹿がつくほど真面目で・・・・
すごく素直だから
いつも傷つきやすくて。
だけど、自分を失いたくない・・・と
いつも頑張ってる。
伊達に見てないさ。
君の事。
「え・・・と。それはどういう対象で・・ですか?」
「へ?」
「だから、まぁ・・アスランに私をあげるとして・・・」
とむむむ・・と顎に手を当てながら
そんな事を言うに
アスランは自分で言ったことを
棚に上げて照れる。
(・・・なんかっていう事ストレートだよな・・・)
「友達?・・・・いや・・それなら・・欲しいとか
言うまでも無いか・・あ・・・もしかして・・・下僕っっ!?」
という思考回路にいたったに
アスランは照れた自分を悔いた。
(そ、そうだよな・・・っ・・なに都合のいい
想像してるんだ・・・・・っ俺はっ)
「さぁっ!どれっっ!?」
「いや・・・どれって・・・言われても・・・・っ」
しかもその2択っっ!?
「恋人・・・ってのは無いのか?」
とぼそっとにつっこむ。
アスランはそれは心の中で
言ったつもりだったのだが・・・
(っっ!?・・・・今俺・・・っ声に出てたっっ!?)
と慌てて口を押さえる。
いや、はっきり言って
何を今更っ・・ハッ(鼻で笑う)なのだが。
しかし、それを聞いてしまった
は硬直した。
もちろん、はアスランが思っているような
ことを考慮しないほど子供じゃない。
本当は選択肢だって、
『恋人』をいれたかった。
だけど、それを言うには・・あまりに
彼と私は仲良くない。
彼に好かれている自信がない。
アスランが、好きでもない子に
そんな事を言うほど、軽くないのも知ってるけど・・・・・。
やっぱり自信は全く沸かない。
だから、いえなかった。
なのに?
「いや・・あのっ・・・その・・・っっ」
とアスランは上擦っている。
本当は、内心、アスラン以上にテンぱってたけど・・・
「別にそれでも構いませんよ?」
とにっこり笑って言ってみせた。
ねくすとっ→
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アスラン黒いのか白いのか解りませんね(笑
まぁ・・・へたれてるとあんまり進んでくれないんで
ちょっと黒く染めてみましたが・・・・
本当は白いけど、本質的には黒でSだった・・みたいな(なんじゃそら
2005.10.31 惶月 奏(おうづきかなで)