桜色の季節。

とりあえず、”サクラサク”に

あやかって、恋も勉強も

ばぁんと咲かせたいわけです。


もちろん、私もその一人であり・・・・


いいですか?神様。

確かに出会いも大事だと思います。

だけど、人選くらい考えてください!!









ム。
             ―第6話













「うわぁ〜vおいしぃ〜!なにこれ
このとろふわ食感!?」

「うん!うん!この口の中に入れた瞬間
とろける感じがね!」

「だよね!!あっ!こっちの
ミルクレープもおいし〜いっっvv」

「本当に!?・・・・あ・・僕、それ頼んでないや・・・・・。」

「あー・・・・一口食べる?」

「えっ!?いいのっ!?」

「いいよvいいよvおいしさは分け合わなきゃv
はいっ!あ〜んっv」

「ありがと〜vv」


バンッッ!!

そんなハート乱舞なキラと
会話に、アスランはテーブルを叩いた。


「・・・・・・・キラ・・・いい加減にしろ。」

低い声音でアスランは
キラを睨みつける。


「えぇ?何のことぉ?」

しかし、キラはしれっとした様子で
アスランから目をそらす。


「ささっv、続きv」

「え?・・・あ。うん。あ・・あーーん・・」

バンッッ!!

再度のテーブル叩き。

しかし、今度叩いたのは、

アスランではなく、
その隣のイザークだった。


「か・・・会長・・・・?」

「・・・・・・・・・・呑まれてるぞ。」

イザークの鋭い眼光と言葉に
は思わずぴしと背筋を伸ばす。

「は・・はいっ・・・そうでした!!」

は、ふぅーー・・・と深呼吸をし、
コトンと、フォークを皿に置いた。

そして、視線を正面斜めへと滑らせる。


そう、今まで一度も目を
合わせなかったアスランへと。


その視線に、アスランは一瞬
瞳を揺らした。



「―・・・アスランとは、もう関わらない。」

「!?」

「だから、もう話しかけてこないで。」

きっぱりとした口調の
念押しにアスランの焦りも
最高潮に達する。


「!・・・ちょっと!待て!!
俺はそんなの認めないぞ!!」

「・・・とりあえず、そういう事だから。
あちらの席へプリーズ?」

と、は向こうの席に
行くように、アスランにジェスチャーをする。

しかも、決意に満ちた強い瞳で。

それにはさすがのアスランも
顔を青くしたり、赤くしたりしている。

いつも冷静な彼が
動揺に動揺しているのだ。

しかし、二人の言い合いは
平行線をたどり、まったく収拾がつかず、

それを外野の二人は
呆れ顔で、見ているしかなかった。






「ねぇ、少しはアスランの言い分も
聞いてあげあたら?」

「「!」」

あまりに飽き飽きしてか、
キラが冷静な一打を打った。


そのセリフに、とアスランは
同時に静かになり、キラに注目する。

また、イザークも面倒くさそうに
視線をずらした。

キラは隣に座っている
へと体ごと向ける。

それに、は少々眉を
顰めた。


「・・・アスランに腹が立っているのかも
しれないけれど・・あまりに横暴だよ。」

「・・・・・・」

その少々口調の強いセリフに
は押し黙って俯く。

「だから・・少しくらい・・聞いてあげたら?」

そんなに、キラも少々罪悪感を覚えたのか、
慌てて微笑んで、優しく諭す。


が。





「・・・・・・・・・・・るさい・・っ」



「「「え?」」」

小さく漏れたの声に
三人は一瞬固まった。

そして、次の瞬間
ぱっとは顔を上げ、

キラへと向く。

「うるさいよ!そんなのキラ君に言われたくないよ!!
だいたいっ!キラ君はアスランの恋人でしょう!?
彼氏勧めるのおかしいと思うよ!!」

今日の学校での不本意極まりない
扱いを思い出したのか、

は息巻いて、キラに詰め寄る。



それに、声も出す事ができず、
石化している3人。

そして、遠巻きにざわめくセレブたち。


当たり前である。

彼女は”キラ君”は”アスラン”の
”恋人”・・だといったのだから。


テクノロジーが発達している
現代と言っても、そっち系に寛容に
なった訳ではないのだ。

しかし、そんな外野はなんのその。
は完璧に一人の世界に入り、叫び続ける。


「ハッ!もしや、私は世に聞く”カモフラージュ”というヤツなのか!?
そりゃあ・・男より庶民の小娘の方が世間的には・・・」

「「「ストー―ーーップ!!!」」」


段々エスカレートする言葉に
三人は一斉にの口を塞ぐ。


「ごめん・・・!本当ごめん!僕が悪かった・・!!!
謝るから・・・それ以上喋んないで!!」

「むごごご・・・・」

!けし掛けたのは確かに俺だが、
そこまで言えとは・・・と・とりあえず黙れ!!
なんでも奢ってやるから!!」

「むももも・・・・」

「誤解だッッッ!俺は断じてキラなんか
好きじゃないし!恋人でもない!!」

「むがぁぁああああああ!!!」

キラとイザークの言葉に
鎮圧気味のだったが、

アスランのセリフに、
一気に反論しようと、うるさくなった。

つまり、キラとイザークは
努力を泡に返されたわけであり・・・




「「余計な事をいうな!!」」


と、二人の怒声が響いたのは
言うまでもない。












     ねくすとすとぉりぃっ→


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・・・アホ話です。









           2007/03/13
    更新日  2007/10/25  惶月 奏(おうづきかなで)