桜舞い散る、嬉恥ずかしこの季節。

私もお年頃です。

えぇ!お年頃です!!

誰がなんと言おうと
夢見がちなお年頃です!!


そろそろ胸キュンv萌えキュンv(この時点で間違っている)
・・・な恋愛がしてみたいです!!


しかし・・・・・・・



こいつがこの世に留まっている
内は無理なような気がしてなりません・・・っっ












ム。
             ―第1話













「〜〜〜〜っっ!!貴様ぁああああ!!!
毎日毎日ここにくるんじゃないっっ!!
貴様の顔など見たくないんだよ!!」

「・・・・ここはお前の所有じゃないだろ。
それに、お前の顔を見たくないのはこっちも一緒だ。」

「なぁにぃいいいいいいいっ!!!!」


バチバチバチバチッッ


・・・・・・あぁ。もう誰か
こいつらをどうにかしてくれませんかね。

もう、いい加減めんどくさいんだけど。


とかとか、私は眺めてみるんだけど。



・・・・・・関わりたくないから、
黙っておかずを口に運ぶ。




・・・・ッ・・!
貴様もいい度胸じゃないか・・・・・っ!」

「ふへ?」

今までノータッチだった私に
火の粉が降りかかる。

イザークさん・・・。
自分の分が悪くなったからって、
私に振るのはやめてもらいたいんですけど。



「だいたいっ!貴様がこいつを
連れてくるから・・!!」

「別につれてきてるわけじゃないです。
勝手についてくるんです。」

と俺は一心同体なんだ。
そんなの当たり前だろう。」

「なっ!?」

しれっと言い放つアスランに
イザークは目を見張る。

それとは対照的に
張本人のは無視状態だ。


の肩を抱き寄せ、
にやりと笑うアスランに、

は思いっきりアスランの
手の甲をつねった。

「い・・・っいぃい・・・!!!何をするんだ!!」

「誰と誰が一心同体よ。気持ち悪い事言わないでくれる?」

冷たい視線をアスランに一瞥すると、
は、昼食を再開させる。

そんなをアスランは恨めしそうに
睨んでいた。

「・・・・・・・・・・・・・・・。何だか
この頃、以前にも増して冷たくないか?」

「・・・・・・・・・・・・・そんな事ないんじゃない?」

「なんだその間は!?しかも目を逸らすなッッ!!」

アスランが必死にに抗議するにも関わらず、
にいたってはずっとご飯を食べ続けている。

どうやら、あのキスの一件以来、
の方が優位に立ったらしい。





そんな二人にイザークは疎外され、
やや眉を顰めていたが、

あることに気づき、
にやりと口の端をあげた。

「・・・なるほど?
おまえは、こいつのストーカーな訳か。」

「なっ!」

こくり。

「いや!頷くな!」

顔を青くさせるアスランとは対照的に
イザークの顔はきらめいてくる。

「フン、ザラ家も堕ちたもんだな。」

イザークは、腕を組み、
アスランを冷ややかな笑顔で見下す。

しかし、相手がだとたじたじだが、
他の者であれば、無敵のアスランだ。

そんなイザークをにやりと
くちを歪めて一瞥し、


「あぁ、堕ちても構わないよ。
を手に入れられるなら家くらい
捨ててやるさ。」

「「!?」」

そのセリフには、イザークだけでなく、
さすがのも目を見開いた。

それには、この頃いい所が
なかったアスランは喜びの表情を深めるが・・・。


「・・・・・そういう冗談を
軽々しく言うから、あんたは信用できないのよ。」

軽蔑を含んだの眼差しに、
アスランは沈没する事になる。


そんなアスランをイザークは
勝ち誇ったような笑みで見下すが・・・。

何故か胸に、もやもやするものが
渦巻く。

きっと、それは
イザークはアスランが本気だと
直感したからに他ならないが・・・。

何故、アスランが本気だと
こういう感情に呑まれるのか



理解できない。

理解が感情に追いつかない。





きっと、その感情を理解できた
その時、


それは、もう花の嵐が吹き荒れるに
違いないのだ。


きっと、その時
今の慌しい日々さえも、


平和な日々だったと
思う日が来るのだろう。











「へぇ・・?ここがアスランの
いる学園ねぇ・・・・。」




桜散る校庭で
にやりと呟いた

この少年の登場を発端に

彼女の本当の波乱の
火蓋を切るのだ。











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あぁ・・・・やっちゃった・・・・


        2007/02/20
 更新日   2007/08/14    惶月 奏(おうづきかなで)